【井上尚弥】世紀の決戦!12月13日「4団体統一戦」試合情報

【井上尚弥】世紀の決戦!12月13日「4団体統一戦」試合情報

2022年12月13日、有明アリーナにてプロボクシング・世界バンタム級の世紀の決戦が行われます。井上尚弥選手とポール・バトラー選手による4団体統一戦です!

今回は、この注目される4団体統一戦の試合情報についてお届けしまたいと思います。

世界チャンピオン同士による「世紀の一戦」

4団体統一戦というのは、ボクシング世界王座認定団体の主要4団体(WBA、WBC、IBF、WBO)の全てのベルトを統一するために行われる試合です。ボクシング団体はこの世界に数多くあり、主要団体だけでもこのように4つも存在します。そのため、一つの階級の世界チャンピオンだけでも複数人存在してしまうんですね。

ボクシングにおける統一戦とはつまり、世界チャンピオン同士の闘い。それぞれが持つ団体のチャンピオンベルトを懸けてぶつかり合う試合ということになります。

バンタム級では初の4団体統一戦

つまり、「4団体統一戦」は二人のボクサーで4つの団体のベルトが独占された時のみに行われる試合ということになります。この戦いを制したボクサーは、その時その階級におけるただ一人、「正真正銘の世界王者」となるわけです。

定期的に行われる試合というわけではなく、寧ろバンタム級においては4団体統一戦の開催は今回の試合が初めてとなります。全ての階級を見てみても、過去に4団体統一の世界王者に輝いた選手はたった8人しかいなようのですね。

井上尚弥 階級初の偉業に挑む

現在、3つの団体のベルトを持つ井上尚弥選手は、12月13日の試合に勝利すればバンタム級史上初の4団体統一王者となります。長い歴史の中で、4団体統一を果たした日本人はいずれの階級にもおらず、日本人初の偉業という点でも注目されている一戦です。

また、井上尚弥選手は過去の三団体のベルトをすべてKO勝利によって掴んでいます。12月13日の試合に勝利し4本のベルト全てをKOで手にすることになると、これもまた過去8人のチャンピオンが誰一人として成し遂げていない偉業となりますよ。

バンタム級統一はスーパーバンタム級へのスタート

そんな偉業尽くしとなりそうな一戦ですが、井上尚弥選手はこの試合を「バンタム級の締め」と位置付けているようです。バンタム級での4団体統一を果たした後は、一つ重い階級であるスーパーバンタム級への挑戦を表明していますよ。

2022年9月に行った2週間にわたる自身初のアメリカ合宿では、既にスーパーバンタム級の世界上位ランカーら強豪と拳を交えています。

4団体統一戦で有終の美を飾り、スーパーバンタム級へ向けて気持ちのいいスタートを切って欲しいですね!

【対戦相手】WBOバンタム級王者・ポールバトラーの特徴

井上尚弥選手が4団体統一をかけて戦う相手は、イギリスの現WBOバンタム級王者であるポール・バトラー選手。年齢は34歳で井上尚弥選手の5つ上、「童顔の暗殺者」という異名を持つ選手です。

前WBO王者、ジョンリル・カシメロ選手の規定接触などにより、2022年4月にWBO正規王者に昇格を果たしています。同月昇格前のWBOバンタム級暫定王者決定戦では、同級4位のジョナス・スルタン選手相手に3対0の判定勝ち、12ラウンドを自分のボクシングで戦い抜けるタフさが特徴です。

井上尚弥 試合予定の相手をどう見る?

下馬評では、三つのベルトを持つ井上尚弥選手の方が圧倒的有利と言われていますが、井上尚弥選手はポール・バトラー選手のことを高く評価し、警戒しています。曰く「非常にまとまった、穴のない選手」とのことです。

KOでの勝利にこだわりはないという井上尚弥選手ですが、「バトラー相手に判定という考えはない」とも話され、早期決着を狙っています。一方で、タフなポール・バトラー選手相手に長期戦も想定し、長いラウンドを意識したスパーリングで対策も行っているとのことです。

世界が認める「井上尚弥」ザ・リングのPFP1位にも輝く

ボクシングの世界には「仮に全ての階級の選手が同じ条件で戦った場合誰が一番強いのか」を示す指標、PFP(パウンド・フォー・パウンド)というものがあります。世界で最も権威があるというアメリカの老舗ボクシング専門誌「リング」が発表するPFPの1位の座は、ボクサーにとって非常に価値のあるものとなっています。

井上尚弥選手は、2022年6月に更新されたリングのPFP1位の偉業達成を果たしています。

最新版では2位になるもその偉業が霞むことはない

2022年8月に更新されたリングのPFPでは2位に落ちてしまった、井上尚弥選手。ですが、井上尚弥選手が所属する大橋ボクシングジム会長・大橋秀行さんは「1回、1位になるだけでも本当に凄いこと」と話されています。

井上尚弥選手はPFP1位への思いも強く、次の試合で「その座にふさわしい戦いをしなければならないという思いもある」と発言されています。今度の4団体統一戦での戦いっぷり次第では、再び1位に返り咲く可能性もありますね!

最後に

今回は、井上尚弥選手の偉業が期待されている4団体統一戦の試合情報をお届けしました。日本ボクシング界の歴史を変えたいと意気込む、井上尚弥選手。世紀の決戦に勝利して、その名を世界に轟かせてほしいですね!