ラグビーワールドカップで活躍が期待される日本代表選手5名

ラグビーワールドカップで活躍が期待される日本代表選手5名

2023年9月8日から10月28日までフランスで「ラグビーワールドカップ 2023」が行われます。前回大会を超えるベスト4を目指し日本代表が予選プール、決勝トーナメントと戦いを進めていきます。

そこで今回はフランスワールドカップで活躍が期待される選手のうち、2022年11月に行われたフランス代表戦に選出された選手の中から注目選手を5名ご紹介します!

注目の日本代表選手

リーチ マイケル

  • 所属:東芝ブレイブルーパス東京
  • 身長/体重: 189cm/113kg
  • 生年月日: 1988/10/07
  • 出身地:NZ・バーウッド

前回大会のキャプテンはまだまだチームの中心として牽引しています。

ニュージーランド(NZ)人の父とフィジー人の母の間に、NZ南島クライストチャーチで産まれました。15歳の時に札幌山の手高校に留学したことで日本ラグビー界との深い関わりを持ち始めます。東海大学体育学部に進学すると、持ち前のスピーディーでしなやかな走りにパワーが加わり、同世代では頭抜けたFW第三列となりました。

両親の関係でNZ、フィジー、日本それぞれで代表選手になる可能性を持っていましたが、大学2年時にU20日本代表のキャプテンとなったことが転機に日本代表を選択し、活躍し始めます。大学卒業後の2011年に日本代表に選出されると、2014年4月に日本代表キャプテンに就任しました。2019年の日本W杯ではそのガッツあふれるプレーで日本を牽引すると、現在はキャプテンを他の選手に任せ、プレーに専念し、チームを引っ張り続けています。

稲垣啓太

  • 所属:埼玉パナソニックワイルドナイツ
  • 身長/体重:186cm/116kg
  • 生年月日:1990/06/02
  • 出身地:新潟県

笑わない男は非常に頼りになる存在としてチームを牽引し続けています。

中学の途中まで野球をやっており、捕手として全国大会に出場するほどでした。中学3年の頃に兄とラグビーボールでパスをしたことがきっかけで、ラグビーを始め、新潟工業高校校に進学すると、花園に2年、3年と出場。高校3年時にU20日本代表候補に選ばれ、関東学院大学では主将を務めました。

大学卒業後はパナソニックに入るとルーキーイヤーから活躍し、新人賞を受賞。2014年秋に代表初キャップを獲得。2015年ワールドカップでは日本代表の3勝に貢献すると、2019年ワールドカップでは、リーダーグループの1人としてもチームを牽引。全試合に先発出場し、史上初のベスト8を決めたスコットランド代表戦では、日本代表での初トライを挙げました。スクラムだけでなく運動量、突破力、タックルも武器とし、コミュニケーション能力にも長けているため、日本代表には欠かせない存在となっています。

ワーナー・ディアンズ

  • 所属:東芝ブレイブルーパス東京
  • 身長/体重:201cm/117kg
  • 生年月日:2002/04/11
  • 出身地:NZ・ウェリントン

NZ出身の代表最年少選手はフランスW杯での活躍が期待されています。

NZで4歳のときラグビーを始め、同時にバスケットボールも行っていました。ラグビーのコーチをしていた父と共に中学校2年時に来日すると、流通経済大柏高校2年時は大会史上最高身長選手として花園に出場、3年時はスピードと運動量をいかしてチームの2年連続花園ベスト8入りに貢献し、大会優秀選手に選出されました。高校卒業後は同じNZ出身のリーチ マイケルのいる東芝に入団し、日本代表を目指すこととなります。

2021年に19歳で日本代表合宿に参加した際に、ケガ人が出たため日本代表に繰り上げ登録されると、ポルトガル代表戦にチーム最年少として途中出場し初キャップを獲得しました。

姫野和樹

  • 所属:トヨタヴェルブリッツ
  • 身長/体重:187cm/108kg
  • 生年月日:1994/07/27
  • 出身地:愛知県

2019年の日本大会で「ジャッカル姫野」として一躍有名になった姫野選手はまだまだチームに欠かせません。

中学からラグビーを始めます。春日丘高校時代からフィジカルに強い選手として際立っており、高校3年の終わりには、ジュニア・ジャパンや、U20日本代表に選出されました。帝京大学では1年の夏に日本代表合宿へ選出されるも怪我で辞退。3年、4年でチームの中心として8連覇に貢献しました。

卒業後はトヨタ自動車に入部すると、新人ながらチームキャプテンに指名され、6トライを挙げる活躍を見せてチームをトップ4へ押し上げるなど、「新人賞」とFL(フランカー)で「ベスト15」をダブル受賞する活躍をしました。

2017年11月のオーストラリア代表戦で日本代表初キャップを獲得すると、2018年には海外でもプレー。サンウルブズでスーパーラグビー11試合に出場し、一気にブレイクしました。日本代表にも定着し、2019年ワールドカップではジャッカルやトライを決めるなど、ベスト8に大きく貢献しました。

ジャッカルも、パワフルなランもできる総合力の高い選手で、日本代表ではすでにリーダー的な存在としてリーダーシップも大いに期待されています。

ディラン・ライリー

  • 所属:埼玉パナソニックワイルドナイツ
  • 身長/体重:187cm/102kg
  • 生年月日:1997/05/02
  • 出身地:南アフリカ・ダーバン

オーストラリアでも注目された逸材が日本代表として大いに力を発揮しています。

南アフリカ・ダーバンで生まれ、オーストラリアに移住すると、11歳からラグビーを始めました。オーストラリアでも注目の選手でU20オーストラリア代表に選出され、オセアニア・ラグビーU20チャンピオンシップなどに出場した経験を持っています。

高校卒業後はボンド大学に進学し、ブリスベンシティでプレーします。2018年にワイルドナイツに入団すると、3年目の2021年シーズンは、トップリーグ11試合全てに先発出場し、決勝戦での1トライを含む、7トライを挙げ、自身初のベスト15にも選ばれる活躍を見せました。そしてその年の10月オーストラリア代表戦で途中出場し、初キャップを獲得しました。CTBだけでなくWTB(ウィング)としてもプレーの幅も広く、突破力とスピードに長けたBK(バックス)として、2023年ワールドカップでも中心選手としての活躍が期待されています。

最後に

今回は9月に開幕するラグビーワールドカップ 2023 フランス大会で活躍が期待される日本代表の選手5名をご紹介してきました。2015年大会で「史上最強の敗者」と呼ばれ、2019年にベスト8入りを果たしてきた日本代表が次に狙うのはベスト4以上です。そのためにも今回ご紹介した選手たちが力を存分に発揮してくれれば十分可能性もあると思われるので、活躍に期待しましょう!