増井浩俊は何故オリックスへ?球種や球速が気になる!成績についても

2017年、国内FA権を行使してオリックスに移籍した日本ハムの選手と言えば

『増井 浩俊(ますい ひろとし)』選手ですね。

日本ハムでは、クローザーだけでなく先発としてもそれなりに結果を出していたイメージですが、何故移籍を決断したのでしょうか?
クローザーにこだわりがあるようで、先発はやりたくなさそうですが何故でしょうね。

先発選手はシーズン中でも球場に来なくていい完全休養日があるので、先発にこだわる選手が多数います。
おそらく増井選手はそのように思わないってことなんでしょう。

そんなクローザーにこだわりがある増井選手の球速球種も気になります。
クローザーは球速が出る人が多いですよね。

増井選手の成績についても合わせて調べてみました。

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増井浩俊のプロフィール

増井浩俊
出典:Instagram
名前:増井 浩俊(ますい ひろとし)
出身地:静岡県焼津市
生年月日:1984年6月26日
身長:181cm
体重:70kg
プロ入り:2009年ドラフト5位
デビュー:2010年4月9日

ロ野球の投手としては華奢な体格ですね。
他の主力級の投手は身長-100=体重という人が多いような気がします。

同じ静岡県焼津市出身の選手として、現在パドレス所属の「牧田和久」選手やオリックス2軍育成コーチ「川端崇義」氏がいます。
この2人とは同学年で小学校時代から対戦経験があるようですね。

増井選手は小学校4年から野球を始め、中学時代にはノーヒットノーランを経験しています。
高校は県立の静岡高校に進学しましたが、これといった実績は残せず駒澤大学に進学しました。
県立の静岡高校って、静岡県内トップの進学校ですよね。
一般入試で進学したとしたら、増井選手は学業面でも非常に優秀だったということでしょう。

一応調べてみたら、静岡県の公立校だけの制度として学校裁量枠というものがあり、それは私立の野球推薦みたいなものだとか。
もしそれを使っての入学だとしても、静岡高校は学校の勉強についていけることが条件なの、で勉強はそれなりにできたんでしょうね。

増井浩俊の大学時代「駒澤大学」
出典:http://d.hatena.ne.jp/

卒業後は駒澤大学に進学し、大学通算8勝12敗という成績を記録し、卒業後は東芝に就職します。
入社3年目で第38回IBAFワールドカップ日本代表に選ばれ、これによりプロのスカウトにも注目されるようになりました。
2009年ドラフト会議で、日本ハムから5位指名を受け入団することになりました。

増井浩俊は何故オリックスへ?

井選手は2017年シーズンに国内FA権を獲得し、シーズン終了後に行使しています。

元々増井選手が所属していた日本ハムは、12球団の中では非常に球団経営方針がドライであり、若手育成に定評があるチームです。
高年俸だったり、ベテランの年齢の選手はFA権を行使しても引き止めず、トレードで放出にためらいがないチームというイメージがありませんか?
増井選手はどちらにも該当するので間違いなく他球団に行くと思いましたよね。

しかし今回は、2017年シーズンに「谷元」選手をトレードで放出した影響もあってか、今まで認められてなかった宣言残留をOKしているんです。
これは同じくFA権を行使すると思われた「中田翔」選手や、FA権を行使した「大野翔太」選手も同様で、日本ハムらしからぬ姿勢を感じました。

増井選手は、後日、FA権を行使した理由を「これまでもいろいろな経験をすることでレベルアップしてきた。年齢的に最後かもしれないし、環境を変えて勝負をしてみたかったから」と語っています。
FA権を行使し日本ハムの残留要請とオリックス、巨人からのオファーがあったようですね。
表向き巨人はオファーしてないことになっているようですが、増井選手本人が巨人から正式にオファーがあったけど断ったと言っています。

この3球団の中でオリックスを選んだ理由が、日本ハムと同リーグで見ていて若くていい選手が多く、これから強くなるチームという印象があったそうです。

増井浩俊がオリックスへ
出典:https://www.jiji.com/

そしてオリックス側も「平野」選手がメジャー挑戦することで、クローザーが不在となってしまうことできっと是非とも増井選手に来て欲しかったでしょうね。
増井選手もクローザーに強いこだわりがあるので、両者の希望が合致したと言えるでしょう。
さらに複数年契約で少しでも長く契約したいという希望もあったようで、3年総額9億円のオリックスがあらゆる条件が1番よかったと考えられます。

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増井浩俊の球種や球速が気になる!

井選手の球種ですが、ストレートと落差の大きなフォークを軸に、スライダーやチェンジアップを織り交ぜるという感じです。
先発投手として見れば少し球種が少ないですが、クローザーとしては特に問題ないかなと言ったところでしょうか。

球速はストレートの平均が149km/hで、最速が155km/hと平均と最速の差が少ないので、コンスタントに150km/h出せることになります。
クローザーの投手はやはり球が速いです。

基本クローザーは最終イニングだけ投げるので、最初からギア全開でいけるから球が速いのでは、と思いますよね?
しかし増井選手は、先発に配置転換された2016年に完投2回で、うち1回は完封しているのですが、その時の最終イニングで150km/hの球を投げているんです!

増井浩俊の球種や球速
出典:http://room-303.net/

クローザーだから。ではなく増井選手は素晴らしいスタミナを持って9回を投げることができるという凄い投手なんです。
野球選手としては華奢なのに、どこからそんなスタミナが湧いてくるのでしょうか。
先発としては球種が少なくても、先発増井を望む声も少なからずあるのも納得です。

しかし増井選手は「先発をやっても楽しくなかった」「チームの勝利の瞬間にマウンドにいられる」「クローザーの醍醐味や先発にはない緊張感を味わうことの魅力」を理由にクローザーに強いこだわりを持っています。
先発増井を見る機会は今後ほとんどないかもしれませんね。

増井浩俊のこれまでの成績は?

井選手は2009年のドラフト5位で入団し、ルーキーイヤーから1軍に定着し先発ローテーションにも入ります。
実は2016年の優勝貢献以外にもプロで先発をしていたんですよね。
先発としての成績は13試合に登板し3勝4敗、防御率4.35という成績を残します。

2011年からはセットアッパーとして起用され、2011年は56試合に登板し防御率1.85という成績を記録。
2012年は45ホールド・50ホールドポイントを記録し、最優秀中継ぎ投手に輝いたんです!

増井浩俊のこれまでの成績
出典:http://eve1d.ria10.com/

ホールドもホールドポイントも共にパリーグ新記録とのことで、最優秀中継ぎに選ばれるのも納得です。

翌年からクローザー選手のケガ離脱の際に、少しずつ抑えの経験を積んでいく様になりますが、2013年に192試合で史上最速の100ホールドを記録しています。
2014年からはクローザーとして23セーブ、2015年には「サファテ」選手とセーブ王争いをし、惜しくも2セーブ足らずセーブ王を逃すものの39セーブを挙げる大活躍の年となりましたね。

しかし2016年はクローザーとしては大不振に陥り、クローザーとしての防御率は何と6.30まで落ち込んでしまいました。
そこでシーズン途中としては異例の先発に配置転換されたのですが、これが2016年の日本ハム大逆転リーグ優勝に欠かせない活躍となったのです。

9試合に登板し7勝1敗、先発としての防御率が1.18というルーキーイヤー以来とは思えない素晴らしい成績を記録します。
先発としてとセットアッパー、クローザーとしてだと調整の仕方や肩の作り方も全然違うのに、増井選手の適応力は素晴らしいですね!

2017年も「栗山」監督は計算できる先発として考えていたようですが、増井選手の大変強い希望によりクローザーに再転換することになります。
結果として27セーブ、防御率は2.39を記録しますが、毎回のようにランナーを背負うクローザーとしての内容で見れば決してよくはないかもしれません。

2017年の日本ハムの成績を見ていると「増井が先発してくれたら」と考えたファンも少なからずいたでしょうね。
FA移籍をしたオリックスでは2018年3月現在、すでにクローザーに内定しているとのことなので、どのような成績になるのか注目です。

最後にまとめ

かがでしたか?
増井浩俊選手について簡単にまとめると

①同学年同郷の選手に牧田和久選手などがいる。静岡高校から駒澤大学に進学し東芝に就職。3年目に第38回IBAFワールドカップ日本代表に選出されたことによりプロから注目される。
②複数年契約でクローザーができる環境を求め、若くていい選手が多くこれから優勝を狙えるチームであるという理由でオリックスに移籍を決断する。
③ストレート、落差の大きなフォークにスライダーとチェンジアップも投げる。ストレートの平均球速は149km/h、最速で155km/h。
④2012年に最優秀中継ぎ投手、2013年に史上最速で100ホールドを記録。2016年のシーズン途中に先発に転向し7勝1敗防御率1.18を記録し、逆転優勝に大きく貢献する。

といったところでしょうか。
先発としても大変優秀な為、増井選手がクローザーをやることに賛否両論あるかもしれませんね。
2018年は、サファテ選手とセーブ王争いをした年のような活躍を期待します!

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