韓国の4番打者と言えば?
ネクセン・ヒーローズの『朴 炳鎬(パク ビョンホ)』選手ですよね!
朴炳鎬選手はメジャーで2年在籍したうち、1年間だけプレーしましたが、その後は再び韓国球界に戻ってしまいました。
この時、ツインズとの契約はまだ2年残っていたのにそれを破棄してまで韓国に戻ったんです。
これは、怪我の影響もあったのかもしれないですが、韓国人選手は安定を求める事が多いようなので、あと2年メジャーでやるよりも韓国に戻って残りの野球人生を堪能した方が良いと判断したのかもしれないですね!
そんな朴炳鎬選手ですが、韓国球界の打撃成績が凄いと話題になっていました。
どれだけ凄いのか知りたくないですか?
韓国人選手と言えば李大浩選手や姜正浩選手などが注目されがちですが、彼らよりも良い成績を残しているんです!
その凄い成績に加えて、獲得タイトルと年俸についても調べてみました!
怪我によりメジャーでは1年しか出場する事が出来ませんでしたが、どれほどに凄い選手なのか、早速迫っていきましょう!
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朴炳鎬(パク・ビョンホ)のプロフィール
出典:https://ent.smt.docomo.ne.jp/
出身地:韓国 扶安郡
生年月日:1986年7月10日
身長:185cm
体重:106kg
プロ入り:2005年 1次ドラフト1位
デビュー:KBO 2005年4月2日
MLB 2016年4月4日
朴炳鎬選手のメジャーデビュー年である2016年の対戦相手であったオリオールズのエース投手が誰であったか覚えていますか?
当時のオリオールズのエース投手はクリス・ティルマン投手だったんです!
ティルマン投手は現在もオリオールズに在籍しており、2016年の成績は16勝6敗、防御率3.77でした。
エースとして申し分ない成績を残しましたが、今は厳しい立場にさらされています。
2018年のオリオールズの先発投手は崩れており、絶対的なエースと呼べる投手がいない状態となっていてシーズンの勝利が難しくなっています。
中継ぎで唯一良いのがリチャード・プライアー投手ですが、野球は一人では勝てません。
野手が破壊力抜群であったとしても勝ち続けるのは難しいです。
でも、野手が打てないと勝つことは出来ないので、朴炳鎬選手含めてどの球団も野手陣にはもっと頑張ってもらいたいですね!
朴炳鎬(パク・ビョンホ)の韓国時代の成績は?
朴炳鎬選手の韓国では、2005年から2015年までの9年間と2018年からとなっています。
2018年シーズンはまだ終わっていないのでわかりませんが、2015年までの9年間では素晴らしい成績を残してきているんです!
朴炳鎬選手は1年目の2005年は79試合で3本塁打、打率.190と活躍は出来ませんでした。
2年目も48試合で5本塁打、打率.162と結果を残すことは出来なかったんです。
長打力はあってもミート力がなかったんですね。
朴炳鎬選手の3年目と4年目は1軍出場が0試合となっているので期待が薄れ始めていたのかもしれないですね。
5年目の2009年も68試合に出場して9本塁打を放ちましたが、打率は.218と相変わらず低い数字となっていました。
この低い打率でも自己最高打率なんですね。
2010年は78試合に出場しましたが30安打で7本塁打、打率.188となってしまいました。
課題のミート力が克服できませんね。
2011年も開幕から不調が続いており、LGツインズでは15試合の出場に留まってしまいました。
本塁打も1本で、打率も.125と自己最低の成績を残していましたが、この後トレードによって大化けすることになるんです!
2011年のシーズン途中にトレードされた朴炳鎬選手は、ネクセン・ヒーローズで51試合に出場して49安打、12本塁打、打率.265を残したんです!
トレードで一気に覚醒となりましたね!
開幕からスタートとなる2012年は開幕戦でスタメン出場を勝ち取ると、133試合全てに出場して136安打、31本塁打、105打点、打率.290をマークしました!
ようやく期待通りの活躍が出来ましたね!
朴炳鎬選手は2013年も好調を維持して128試合で143安打、37本塁打、117打点、.318を記録しています!
もう主力として外せない選手になりましたね!
朴炳鎬選手の2014年は更に覚醒して128試合で、139安打、52本塁打、124打点、打率.303を記録したんです!
本塁打50本超えは驚異的ですね!
1回目の韓国球界最後となる2015年は、140試合、181安打、53本塁打、146打点、打率.343をマークしています!
韓国の本塁打記録である56本まで3本に迫る大活躍ですね!
ミート力を改善した途端に長打力も一気に開花しており、韓国の4番と言える存在になった朴炳鎬選手。
日本人でも2年連続で50本塁打を達成した選手は最近ではいません。
今は韓国と日本の野球のレベルはあまり大差がないので、それを考えると飛び抜けた選手であるという事がわかります。
韓国を代表する李大浩選手や李承燁選手でも2年連続で50本塁打を達成していないこと考えると現在韓国一の選手であると言えると思います。
朴炳鎬選手の復帰を果たした2018年はどのくらいの成績で終わるかはわかりませんが、また30本塁打以上は期待が持てると思います!
韓国球界は昔に比べれば年俸は上がりましたが、やはりまだメジャーの足元にも及ばない年俸となっています。
金銭的なことを考えるとメジャーでプレーした方が良いのかもしれないですが、1年10億以上もらう選手はメジャーでもほんの一握りとなっているので、確実に安定したねんぽうのもらえる韓国で野球人として最後までプレーする方が堅実ではあります。
日本がプレーの選択肢に入っていなかったことは残念ですが、韓国の英雄となっている朴炳鎬選手は韓国でプレーする事がファンにとって一番良い事なのかもしれません。
メジャーで成功することは出来ませんでしたが、こらから第二の野球人生を堪能してもらいたいですね!
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朴炳鎬(パク・ビョンホ)の獲得タイトルは?
朴炳鎬選手は、プロ入りから7年間は思うように結果を残すことは出来ませんでした。
その為、2011年まではタイトルを取った事は一度もないんです!
でも、2012年の覚醒の後は数多くのタイトルを獲得しているんです!
朴炳鎬選手の2012年は、31本塁打を放って105打点を挙げています。
この結果で本塁打王と打点王を獲得しています!
いきなり打撃二冠獲得ですね!
朴炳鎬選手のこの年はこの他にも長打率.561でリーグトップとなっているんです。
長打率にタイトルはないので、この結果は目立っていませんが、二塁打でも34個を記録してリーグ最多となっているんです!
本塁打王を獲得しているのに二塁打でもリーグトップなんて凄いですね!
初のタイトルを獲得した翌年である2013年も37本塁打で本塁打王と117打点で打点王を獲得しています!
朴炳鎬選手は2年連続で打撃二冠獲得ですね!
朴炳鎬選手のこの年は、91得点、長打率.602でもリーグトップとなっています。
足も使える選手なので得点力も高かったんですね!
2014年も開幕から好調を維持して52本塁打、124打点で3年連続となる打撃二冠を獲得しました!
首位打者の獲得は中々出来ませんね。
朴炳鎬選手のこの年は、抜群の長打力を発揮していましたが、その反面三振数も多かったんです。
三振数142個はリーグワースト1位となってしまっているんです。
打率も3割を記録していたので、バットに当たるとヒットかホームランだったのだと思いますね!
この三振数に関しては、翌年の2015年も161個で2年連続でリーグワースト1位となってしまっているんです。
不名誉な記録となりましたが、2015年は53本塁打、146打点でこの年も打撃二冠に輝いたんです!
4年連続の二冠獲得なんて凄いですね!
でも、4年連続の二冠獲得よりも凄い事があるんです!
それは打点146打点が韓国記録になっているという事なんです!
韓国で歴代最高打点を挙げた朴炳鎬選手は記録保持者となったんですね!
打点というのは一人で成し遂げられるものではありません。
前の打者が塁に出塁していないと、どんなに本塁打を打っても、ヒットを打っても打点を多く稼ぐ事はできません。
なので、チームの出塁率も大きく影響してくるのですが、朴炳鎬選手がこれだけの打点を挙げていたという事は、上位打線がしっかりと役割を果たす出塁をしていたと考えられます。
野球は一人が良くても勝てないですが、これだけ飛び抜けた選手が一人いるだけでも相手チームにはかなり脅威となります!
本塁打だけでなく、打率も高いので抑えるのは困難であると思いますが、復帰1年目も素晴らしい成績で終わらせて欲しいですね!
朴炳鎬(パク・ビョンホ)の年俸は?
朴炳鎬選手はネクセンからメジャーのツインズに移籍した際、4年総額14億円と言う金額で契約しました。
この金額は1年単価にすると3億5000万円という金額になります!
メジャーでは低めの金額ですが、韓国から移籍した選手として考えるとかなり高い方なのではないでしょうか!
5年目も3億5000万円でオプションとしてあったのですが、朴炳鎬選手はこの契約をわずか2年で解約してしまったんです。
1年目は6月までに12本の本塁打を放っており、かなりのパワーを見せていましたが、7月以降は三振の多さが目立ってしまい3Aに降格となってしまいました。
ホームランだけでは生き残れないですね。
結果、メジャー1年目は62試合しか出場できず、おまけのその後に手首の手術を受けたんです。
その影響で2年目は1試合もメジャーで出場する事はできなかったんです。
契約を破棄したのは朴炳鎬選手側でしたが、試合に出られないもどかしさがあったのかもしれないですね。
2018年は古巣であるネクセン・ヒーローズに復帰となったのですが、年俸は15億フォンです。
日本円にして1億5000万円程なので、2億も下がってしまったことになります。
残酷ですね。
でも、自分で選んだ道です。
怪我をしてメジャーの試合に出られていなかったにしてもあと2年はメジャーに残る道があったのにそれを断って韓国復帰を決断したんです。
それなりの覚悟があってのことだったと思います。
そんな決死の覚悟を決めた朴炳鎬選手ですが、元々のポジションは捕手だったんです!
意外ですよね!
朴炳鎬選手がプロに入ってからは直ぐに一塁手にコンバートされたので捕手であった事は知られていません。
一塁手へのコンバートが打撃へ影響してしまったのか、LGツインズでは活躍することは出来ませんでした。
挙げ句の果てに2010年には他の選手との衝突して怪我をしてしまったことでトミー・ジョン手術を受けることになってしまったんです。
最悪のタイミングですね。
この手術が影響してきたかはわかりませんが、朴炳鎬選手は2011年の7月31日にネクセンと2対2の交換トレードで移籍となってしまったんです。
交換対象となっていた他の選手たちは活躍してきた選手ではなかったことから、大型トレードでもなんでもない一般的なトレードであったと思われます。
この頃にはもう大型新人でもないので仕方がないですね。
でも、移籍して直ぐとなる8月にはネクセンでは4番に抜擢されるなど、移籍した途端に大活躍することになりました。
朴炳鎬選手は高卒でプロ入りとなりましたが、幼少期にどれくらい期待が大きかったかまではわかりませんでした。
しかし、朴炳鎬選手は1次ドラフト1位で指名を受けているので期待度が大きかったことは間違いありません。
現在は一塁手として活躍する事が出来ましたが、もしも高校時代の捕手としてプロでもやっていたら今のような活躍は見られなかったかもしれません。
打撃で恩返しをすることはできませんでしたが、コンバートしてくれたLGツインズには感謝の気持ちを持っていってもらいたいですね!
最後にまとめ
いかがでしたか?
最後に朴炳鎬選手について簡単にまとめると
2年連続50本塁打も、韓国球界では珍しい事例となる。
②チームをネクセン・ヒーローズに移して2年目から4年連続で本塁打王と打点王を獲得していた。
2012年から2014年までの3年連続でゴールデングラブ賞も獲得している。
③メジャーでは1年単価3億5000万円の年俸だったが、ネクセン復帰後となる2018年の年俸は1億5000万円である。
高校時代は捕手だったが、プロ入り後一塁手にコンバートされた。
韓国で華々しい活躍をしてきた朴炳鎬選手でしたが、メジャーでは怪我も重なってしまい結果を残す事が出来ませんでした。
日本の選手の野手は、これまで結果を残せてきた選手が少ないこともあってメジャーでの評価はかなり低くなってしまっています。
なので、これからメジャー移籍を考えている日本人野手は低評価を受け入れないと移籍は難しいと思いますが、韓国人野手はまだそこまでの評価には至っていません。
しかし、姜正浩選手が問題を起こしてしまった事で、イメージは悪くなっているのが現状です。
これ以上何かがあると日本人選手のように全体の評価が悪くなってしまうので、これからメジャーに移籍する選手たちは慎重になってもらいたいですね!
とは言え、野球人の最終目標はメジャーリーグでの活躍だと思うので、夢は諦める事なく挑戦してもらいたいと言う気持ちも同時に湧き出てきますね。
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