ニューヨーク・メッツで活躍するキューバ出身の外野手と言えば?
『ヨエニス・セスペデス』選手ですよね!
セスペデス選手は現在の国籍はドミニカ共和国となっていますが、これは2011年にドミニカに亡命したからとなっているんです。
基本的に野球は個人の自由なので、契約を何処と結ぶかなんて事は国には関係ないと言う国がほとんどですが、キューバだけは国が管理しているので選手自身が移籍する球団や給料を決めることが出来ないんです。
キューバ以外の人からすると可哀想な気もしますが、キューバ政府が決めた事なので仕方がないと言えます。
最近では国外移籍も容認してもらえるようになってきたので、キューバで野球をしている選手達も少しは自由が出来たかもしれないですね。
そんなセスペデス選手のキューバ時代の成績って気になりませんか?
キューバの国内リーグではどれくらいの成績を残しているのでしょうか?
また、メジャーに移籍してからも気になりますよね?
キューバで活躍したからと言ってメジャーでも活躍が保証されているわけではないので、かなり苦労はしたのではないでしょうか?
最後に経歴や年俸についても調べていますので、是非最後まで付き合ってもらえたら嬉しい限りです!
それでは、早速セスペデス選手について迫って行きましょう!
[quads id=1]
ヨエニス・セスペデスのプロフィール
出典:http://takoyaki7985.blog.fc2.com/
出身地:キューバ グランマ州
生年月日:1985年10月18日
身長:177cm
体重:99kg
プロ入り:2012年 ドラフト外
デビュー:2012年3月28日
セスペデス選手の出身であるキューバのグランマ州にはとても有名な船があることを知っていますか?
その船の名前はグランマ号と付けられているのですが、グランマ号はどのような事があって記念とされているのでしょうか?
それは、1956年まで遡ります。
この年、キューバは革命となっており、亡命していたフェデル・カストロ氏ら82名がキューバに再上陸する際に使用した船なんです!
この船の定員は12名であったので、かなりの定員オーバーである82名を乗せて運航していた事もあってキューバ到着にはかなりの時間を要したようです。
しかも、上陸してすぐに政府軍に包囲されてしまい、残る事ができたのは12名のみとなったんです。
歴史のある船なのですが、あまり喜べるような出来事があった船ではないようですね。
ヨエニス・セスペデスのキューバ時代は?
セスペデス選手は2003年から2011年まで母国キューバで試合に出場していました。
キューバでのシーズンは日本やアメリカのように100試合以上を戦うわけではありません。
しかも、時期も年を跨いで行われているんです!
季節的な問題ですね。
キューバの主力として活躍していたセスペデス選手のキューバ時代に迫っていきたいと思います!
1年目である2003年から2004年のシーズンは84試合に出場しました。
いきなりレギュラーだったんですね!
87安打、9本塁打、42打点、打率.302の活躍を納めましたが、長打力にはまだ目覚めていないようですね!
2年目は89試合に出場して15本塁打を放ちました。
その他は106安打、51打点、打率.313を記録して主力として手放せない存在となったセスペデス選手。
3年目は88試合で119安打、78打点、打率.351とかなりの高打率を残しました!
長打も徐々に目覚めてきており、23本塁打を記録しています。
キューバでは試合数が少ないので30本塁打前後でタイトル獲得となります。
もう少しで本塁打王も狙えそうな位置にやってきましたね!
期待の4年目は89試合に出場しましたが、本塁打は17本と減少してしまいました。
103安打で打率.303も、66打点も前年よりも悪くしてしまいましたが、この年盗塁数は増やしていたんです!
数字的には15盗塁だったので極めて高いわけではありませんが、初の2桁盗塁となっているので、セスペデス選手は走ることも出来ると証明した年となったと言えますね!
5年目は89試合で前年とほぼ同じの104安打を放ちましたが、打率は.284と初めて3割に届きませんでした。
無念ですね。
でも、この年の本塁打数は26本を記録しており、打点も自己最多タイの78打点を記録したセスペデス選手!
これだけ長打を放っていれば、少々打率が低くなっても問題はないですね!
6年目は本塁打王と期待されましたが、結果は85試合で24本塁打となってタイトル獲得はなりませんでした。
でも、106安打で打率.323、76打点と全ての成績で安定感のある成績を残したんです!
チームとしてはタイトルよりも安定感が欲しいのでちょうど良かったですね!
7年目も抜群の安定感を維持して、118安打、22本塁打、67打点、打率.345をマークしました!
2年連続安定感が光りますね!
8年目はセスペデス選手にとってキューバ最終年となります!
翌2012年からメジャー移籍となるのですが、最後のキューバのシーズンはどうだったのでしょうか?
この年は90試合全てに出場して118安打、打率.333をマークしています!
これだけでも好成績と言えるのですが、本塁打は33本、打点は99と、かなり高い数字を残しました!
本塁打と打点では初のタイトルを獲得しており、打撃二冠となったんですね!
絶好のタイミングでメジャー移籍となりましたが、この後セスペデス選手はメジャーで活躍する事は出来たのでしょうか?
キューバ人と言えば、日本にもソフトバンクのデスパイネ選手や中日のビシエド選手など多くの選手が日本球界にもいますが、キューバ人のほとんどはどこかの国へ亡命しているため、キューバ国籍のままの選手はアメリカでも日本でも人数は少ないです。
キューバでは野球は国が管理しているので、亡命しないと給料も高くないということから亡命者が続出しているのだと思いますが、やはりキューバ出身の選手は活躍している選手が多いので、これから出てくる若手キューバ人にも注目が集まりそうですね!
[quads id=2]
ヨエニス・セスペデスのメジャー成績は?
セスペデス選手は2010年から2011年のキューバのシーズンで本塁打王と打点王を獲得しました。
そして、2012年からメジャーリーグに移籍したのですが、移籍1年目となる2012年は129試合で142安打、23本塁打、82打点、打率.292となったんです!
どれくらいと成績を期待されていたのかはわかりませんが、1年目にしては大活躍と言って良いのではないでしょうか!
2年目は、135試合で127安打、26本塁打、80打点、打率.240となりました。
本塁打や打点では前年とあまり変わりませんが、打率はかなり低くなったと言えます。
セスペデス選手に対して少し他球団のマークが強くなった事で思うようなバッティングがさせてもらえなかったのかもしれないですね!
3年目はアスレチックで101試合、レッドソックスで51試合に出場しました。
アスレチックでは17本塁打で打率.256でしたが、レッドソックスでは5本塁打、打率.269となりました。
レッドソックスでは本塁打が極端に減ってしまいましたね。
重圧もあったのかもしれないですね。
シーズン途中で移籍したレッドソックスでしたが、翌年の開幕はタイガースで迎えているんです。
セスペデス選手、僅か数か月で移籍となってしまいましたね。
4年目の2015年は、タイガースで102試合に出場して18本塁打、61打点、打率.293をマークしました!
試合数が少ないと思いますよね?
それもそのはずなんです!
セスペデス選手は2015年もシーズン中にトレードで移籍しているんです。
移籍してばっかりですね。
2015年の後半に移籍したのが、現在も在籍しているメッツとなっているんです!
この年の残りの成績は、57試合で17本塁打、44打点、打率.287を記録しています!
大活躍と言えますね!
2015年は通算で159試合、35本塁打、105打点、打率.291と好成績を残しています!
この年注目すべきはセスペデス選手の本塁打数ですね!
これまでは20本代だったのが、30本を超えて見せたんです!
素晴らしい活躍ですね!
2016年はトレードなしで久しぶりに1年間同じチームでプレー出来る年となりました。
この年は132試合に出場して31本塁打、86打点、打率.280となりました。
セスペデス選手の打点や打率は一般的ですが、本塁打は2年連続30本塁打を記録する活躍を見せる事ができましたね!
2017年は怪我もあったのか、81試合の出場に留まってしまいました。
本塁打も17本に終わっており、42打点、打率.292は少し物足りない数字と言えますね。
2018年は定打率ながら長打力は発揮しているセスペデス選手。
まだシーズンは中盤と言えるので、これからどうなるかはわかりません。
夏頃から飛躍的に成績を伸ばす選手もいれば、逆に夏に調子を落としてしまう選手も少なくありません。
セスペデス選手は暑さには弱くないと思いますが、活躍できるかどうかは本人の気持ちにかかっていると思います。
外国人という括りで言ってしまうと偏見になってしまいますが、海外の選手と言うのは複数年契約を結ぶと自己申告の怪我が増えてしまう傾向にあります。
これは、高年俸である程見られる現象なのですが、これを続けてしまうと契約が切れた時に複数年契約をしてもらえなくなってしまいます。
なので、2016年から4年契約を結んでいるセスペデス選手は、2018年から全力プレーでチームに貢献が出来ないと、次は単年契約となってしまうかもしれないですね。
ヨエニス・セスペデスの経歴や年俸は?
セスペデス選手は大学を卒業しているのですが、その大学はマニュエル・ファハルド国立体育大学なんです!
この大学はキューバで有名な大学となっており、野球の名門校として知られているんです!
そんな大学を卒業してから国内リーグに参加するようになったんです!
1年目はアラサネス・デ・グランマに所属してリーグ戦に参加していたんです!
このチームがどんなームなのかわかりませんが、このチームとの相性が良かったのは確かですね!
2007年にはキューバ代表にも選出されるほどに成長を見せており、2009年にはWBCにも出場しているんです!
国内リーグで活躍していたので当然の結果と言えますね!
このWBCでの結果は、打率.458、2本塁打、5打点の活躍を見せて大会ベストナインに選ばれたセスペデス選手。
凄い大活躍ですね!
ちなみにこのWBCでは日本とも対戦しているのですが、小笠原道大選手の打った打球を落球しているんです。
日本ではG・G・佐藤選手がオリンピックで落球をしてしまい、その後も引きずって最終的には引退まで追い込まれる結果となってしまいました。
G・G・佐藤選手の場合は勝敗に直結してしまったので、引きずっても無理はないですね。
同じ落球でもセスペデス選手はただのエラーに過ぎなかったので影響はなかったんですね。
2010年から2011年のシーズンでは自己最高の成績を残しました。
本塁打では、ホセ・アブレイユ選手と同数で本塁打王のタイトルを獲得しました。
その結果で自信に繋がったのかはわかりませんが、2011年の11月にドミニカ共和国に亡命したんです!
キューバの野球人が亡命することは不思議なことではないですね。
亡命したことでもうキューバ政府を通す必要がなくなったので、本人の希望でメジャーに移籍することが可能となりました。
2012年、2月13日にオークランド・アスレチックスと4年契約を結びました。
トントン拍子で契約が決まったんですね!
その後の活躍はあなたの知っての通りとなっています。
現在はメッツと4年契約を結んでいますが、実は2016年に3年契約を結んでいたんです!
でも、この契約は2017年のオフに契約を破棄しているんです。
せっかく決めた複数年契約を破棄するなんて意外でしたね!
しかも、FAとなったセスペデス選手に対してメッツはクオリファイングオファーを提示しているんです。
驚きなのはこの先なんです!
クオリファイングオファーを11月14日に拒否したセスペデス選手でしたが、11月30日にはまたメッツと4年契約を結んだんです!
今回の契約では1億1000万ドルとなっているので、恐らく1回目の契約を破棄したのはもっと良い契約に漕ぎつけようとしたんだと思います。
誰でも契約は良い方が良いです。
やり方は疑問が残りますが、別に違反なやり方ではないので問題はありません。
本人が満足できたのなら良かったですね!
セスペデス選手が2017年に結んだ契約は4年1億1000万ドルと言いましたが、この金額、日本円にしたらいくらになると思いますか?
その金額、ズバリ123億円となるんです!
驚愕の金額ですね!
1年に振り分けるとなると、1年31億円となるんです!
メジャーではカーショー投手の40億9000万円が最高額となっていますが、年俸上位を占めているのはほとんどが投手なんです!
少し意外ですね!
なので、セスペデス選手の年俸は野手としては2位となる高年俸となっているんです!
現在メジャー野手の年俸1位選手はタイガースのミゲル・カブレラ選手の35億円となっています。
1位とは4億円も差が付いていますが、31億円でも十分すぎる年俸と言えます。
メジャーで4年契約は長期とは言えませんが、これだけの高年俸での契約となっているので、満足できる年俸となっていますね!
4年契約が切れる時にどうなるか楽しみですが、取り敢えず契約の残る残り3年間の成績に期待したいですね!
最後にまとめ
いかがでしたか?
最後にセスペデス選手について簡単にまとめると
②最初の3年間は20本程度だった本塁打が、4年目には30本を超えるようになった。
メジャーではまだ打率3割を記録したことはないが、3割近い数字を残せるようにもなってきた。
③キューバの名門大学である国立体育大学を卒業すると、2009年にはWBCのキューバ代表に選ばれた。
年俸は、メジャーの野手の中で2位となる31億円となっている。
セスペデス選手は近年は怪我さえなければ30本塁打を打てるようになってきました。
でも、ファンや監督らが期待しているのはやはり本塁打王の獲得であると思います。
本塁打王は一般的には40本以上打たないと獲得は難しいとされています。
ですが、セスペデス選手は過去にも一度も40本を打ったことがありません。
キューバリーグでは33本塁打を記録したことがあるので、この時の勢いがあれば40本から50本くらいは望めるのかもしれないですが、メジャーリーグはそれほど甘くもないと思います。
現在32歳という年齢なので、そろそろ全盛期は終わったと言われる年齢となってきました。
誰でも全盛期が過ぎてしまうと衰えが見え始めてしまうので、その前に一度でも良いので本塁打を量産する姿が見てみたいですね!
[quads id=4]