見どころたっぷりだった全日本フィギュア!大会ハイライト

見どころたっぷりだった全日本フィギュア!大会ハイライト

2022年12月に行われた「第91回全日本フィギュア選手権」。宇野昌磨選手の圧巻の滑りや坂本花織選手の二連覇など、見どころが沢山ありましたよ!

今回は、2022年全日本フィギュアの大会ハイライトを紹介します!

フィギュアスケート男子シングルハイライト

宇野昌磨がダントツの優勝!

男子シングルの部門では、ショートプログラム、フリースケーティングともに次点に20点前後の差をつけた宇野昌磨選手が圧巻の優勝を果たしました。

2016年大会から4大会連続で全日本フィギュアでの優勝を果たしていた宇野昌磨選手ですが、前年、一昨年はいずれも羽生結弦選手に阻まれて2位に甘んじていました。羽生結弦選手は、2022年7月に競技会から退くことを表明し、今大会には参加していなかったこともあり、まさしく宇野昌磨選手の横綱相撲となりました。

表彰台争いは接戦に

宇野昌磨選手は、自分が滑る前に他の選手たちの演技を時間が許す限り見ているのだとか。今回は他の選手にミスが目立ち、自身も「他の選手のスタイル、氷の感触を見ていると(自分の)4回転サルコウは失敗の可能性が高いと思っていた」と自分の演技の失敗への心づもりを行っていたそうです。

結果、宇野昌磨選手が一人総合点数(291.73)で抜きん出ることとなった今大会。2位は島田高志郎選手(252.86)、3位は友野一希選手(250.84)となりましたが、友野一希選手に次いだ4位、佐藤駿選手はなんと249.64点、僅か1.2の差で表彰台を逃すこととなりました。

フィギュアスケート女子シングルハイライト

坂本花織が二連覇を達成!

女子シングルの部門で優勝を果たしたのは、坂本花織選手。昨年の全日本でも優勝、さらに世界選手権でも優勝を果たしており、女王の風格を漂わせる坂本花織選手が貫禄の二連覇です!

優勝候補として臨んだ同月のグランプリファイナルでは、日本勢の三原舞依選手、渡辺倫果選手に後れを取り、まさかの5位。それだけに全日本にかける思いは強かったそうで、本人も「何としても全日本は勝って終わりたかった」とコメントしました。優勝の感想が「ホッとしました」というものな辺り、求められている物の大きさが伝わってきますよね。

女子シングルスも3位争いは熾烈を極める

2位に続いたのは、三原舞依選手(219.93)。グランプリファイナルでは優勝を果たした三原舞依選手ですが、全日本では坂本花織選手の次点となりました。

3位入賞は、なんと14歳の島田麻央選手(202.79)。ジュニア大会で無双の成績を残している島田麻央選手が、シニア大会でも結果を残しました。4位の中井亜美選手は201.49点、5位の千葉百音選手は200.12点と、女子も表彰台争いはかなりの接戦となりましたよ。

ペアのりくりゅうはまさかの欠場

2022年全日本フィギュアのペア部門に出場したのは、村上遥奈・森口澄士ペアただ一組。本来は「りくりゅうペア」こと三浦璃来・木原龍一ペアが出場予定でしたが、欠場することとなってしまいました。

りくりゅうペア欠場の理由は、トロントやバンクーバーのフライトの大幅遅延、及びロストバゲージ(旅客機に搭乗する際に空港の出発カウンターで預けた手荷物が行方不明となること)です。本件を受けて、米国の名物記者、ジャッキー・ウォン氏は「フィギュアスケーターのロスト・バゲージの被害が多すぎる気がする」と嘆いており、世界中の大会に出場するトップフィギュアスケーターにとってこういった事態は決して縁遠い話ではない模様です。

しかし、グランプリファイナルを制したりくりゅうペアの無念の日本選手権欠場は多くのフィギュアスケートファンに衝撃を与えました。

アイスダンスハイライト

村元哉中・高橋大輔ペアが初優勝

アイスダンスのペアを結成し、全日本フィギュア三度目の挑戦となった村元哉中・高橋大輔ペアが186.61点で初優勝を果たしました!

2020年に高橋大輔さんが衝撃のアイスダンス転向、村元哉中さんとのペアで初年度から2位入賞を果たしていたのですが、初年度は一位と約24点差、二年目は約2点差と差を詰め、今回見事に初優勝となったのですね。

高橋大輔選手は、最後の最後にミスがあったことを悔やみながらも、36歳での全日本アイスダンス制覇に「今シーズンで一番いい演技」だったと語り、村元哉中選手も目標としていた優勝に喜びを露わにしていました。

小松原美里・小松原尊(ティム・コレト)は五連覇ならず

2018年以来、4連覇を果たしていた小松原組。この二人は、村元哉中・高橋大輔ペアの高い壁となっていましたが、今回は約11点の差をつけられて二位となりました。

小松原美里さんは大会後に悔しさを吐露していましたが、それでも「大ちゃんがいなかったら、アイスダンスがこんなに盛り上がっていない」と高橋大輔選手のアイスダンス転向に感謝されているようです。長年に渡りアイスダンスで一線を張ってきただけに、アイスダンス部門が盛り上がることが何よりも嬉しいのでしょうね。

最後に

今回は、2022年全日本フィギュアの大会ハイライトについて紹介しました。全日本フィギュア優勝者など選抜された選手は、2023年の世界選手権にも出場されます。そちらでも素晴らしい滑りを期待したいですね!