第95回記念選抜高等学校野球大会(春の選抜高校野球=センバツ)が令和5年3月18日(土)から14日間(雨天順延。準々決勝翌日と準決勝翌日の休養日2日含む)、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催します。 1月27日(金)に行われた選考委員会にて全36校の出場校が決定し、3月10日(金)に組み合わせ抽選会が行われます。
昨年夏に3年生が引退し、新体制となった各校が冬を超えてどのようなチームに仕上がっているのか、非常に楽しみな大会です。過去の大会でも多くの学校が盛り上げてくれました。そこで今回は春のセンバツが始まる前に歴代優勝校をまとめていきます!
都道府県別優勝校まとめ
地区 | 都道府県 | 優勝 | 備考 |
北海道 | 北海道 | 0 | |
東北 | 青森 | 0 | |
岩手 | 0 | ||
宮城 | 0 | ||
秋田 | 0 | ||
山形 | 0 | ||
福島 | 0 | ||
関東 | 茨城 | 1 | 常総学院(1) |
栃木 | 1 | 作新学院(1) | |
群馬 | 0 | ||
埼玉 | 2 | 大宮工(1)、浦和学院(1) | |
千葉 | 0 | ||
神奈川 | 7 | 横浜(3)、東海大相模(3)、法政二(1) | |
山梨 | 0 | ||
東京 | 東京 | 5 | 早稲田実(1)、日大三(1)、日大桜丘(1)、岩倉(1)、帝京(1) |
北信越 | 新潟 | 0 | |
富山 | 0 | ||
石川 | 0 | ||
福井 | 1 | 敦賀気比(1) | |
長野 | 1 | 飯田OIDE長姫(1) | |
東海 | 岐阜 | 3 | 県岐阜商(3) |
静岡 | 4 | 韮山(1)、静岡商(1)、浜松商(1)、常葉大菊川(1) | |
愛知 | 11 | 東邦(5)、中京大中京(4)、愛知商(1)、愛工大名電(1) | |
三重 | 1 | 三重(1) | |
近畿 | 滋賀 | 0 | |
京都 | 2 | 西京(1)、龍谷大平安(1) | |
大阪 | 12 | 大阪桐蔭(4)、PL学園(3)、大体大浪商(2)、北野(1)、近大付(1)、上宮(1) | |
兵庫 | 6 | 神港橘(2)、報徳学園(2)、関西学院(1)、洲本(1) | |
奈良 | 2 | 天理(1)、智弁学園(1) | |
和歌山 | 5 | 箕島(3)、桐蔭(1)、智弁和歌山(1) | |
中国 | 鳥取 | 0 | |
島根 | 0 | ||
岡山 | 1 | 岡山東商(1) | |
広島 | 5 | 広陵(3)、広島商(1)、崇徳(1) | |
山口 | 1 | 下関商(1) | |
四国 | 徳島 | 5 | 池田(2)、徳島商(1)、鳴門(1)、海部(1) |
香川 | 3 | 高松商(2)、観音寺総合(1) | |
愛媛 | 4 | 松山商(2)、宇和島東(1)、済美(1) | |
高知 | 3 | 高知(1)、高知商(1)、伊野商(1) | |
九州 | 福岡 | 0 | |
佐賀 | 0 | ||
長崎 | 1 | 清峰(1) | |
熊本 | 1 | 済々黌(1) | |
大分 | 1 | 津久見(1) | |
宮崎 | 0 | ||
鹿児島 | 1 | 鹿児島実(1) | |
沖縄 | 3 | 沖縄尚学(2)、興南(1) |
(カッコ内は優勝回数を示します。)
最多優勝は愛知・東邦
過去94回行われた春のセンバツでもっとも多く優勝しているのが愛知・東邦(優勝5回)です。2位は4回優勝している愛知・中京大中京と大阪・大阪桐蔭です。東邦高校と中京大中京は出場回数が30回を超える伝統校ですが、大阪桐蔭は13回の出場で4回の優勝と圧倒的な勝率を誇っています。
東邦といえばバンビ坂本こと坂本佳一投手を擁した学校でも有名で、平成元年と平和元年に優勝した事でも知られていますよね。東邦出身の現役プロ野球選手には中日ドラゴンズの藤嶋健人投手、石川昂弥選手、横浜DeNAベイスターズの関根大気選手がいます。
個人的には試合前に応援団から「ウィーアー東邦」という声で選手たちを鼓舞するシーンがとても好きです。
最多勝利数は58勝の愛知・中京大中京
最多勝利数は愛知・中京大中京が58勝でトップです。2位は56勝で愛知・東邦、3位は48勝で岐阜県立岐阜商業と大阪・PL学園です。
中京大中京は前身の中京商業として第8回大会から出場しており、夏3連覇を果たすなど、全国にファンが多くいる学校です。卒業生も非常に豪華で、元日本代表監督、現日本ハムファイターズGMの稲葉篤紀さん、東日本大震災からの復興を誓い、昨年現役引退をした嶋基宏さん、WBC2023 に最年少で選出された中日ドラゴンズ・高橋宏人投手など数多くいます。
春連覇をしたのは95年の歴史の中で3校のみ
長い歴史を持つ春のセンバツで連覇を達成したのは1929年・30年の兵庫・第一神港商業、1981年・82年の大阪・PL学園、2017年・18年の大阪・大阪桐蔭の3校のみと非常に厳しいことが伺えます。
春のセンバツに出場するためには、夏の選手権終了後の秋季大会で結果を残す必要があります。新チームになったばかりということもあり、ここからチームとして成熟させていく段階の秋に結果を残し、冬を越して全国の舞台で結果を残すのはいくら強豪校といえども、非常に困難です。また、センバツを連覇をするためには少なくとも2年連続で選手を揃える必要があることも困難にしている要素といえます。
ちなみに、1981年・82年のPL学園には清原和博さん、桑田真澄さんのKKコンビがおり、2017年・18年の大阪桐蔭には中日ドラゴンズ・根尾昂選手、千葉ロッテマリーンズ・藤原恭大選手らいわゆる「最強世代」がいました。いずれの高校も連覇の翌年はセンバツ出場を逃しています。
最後に
今回は3月18日に開幕する第95回選抜高校野球大会についてまとめてきました。球児にとって本番は夏の選手権になりますが、それを占う大切な大会となります。昨年の夏は宮城・仙台育英が初めて深紅の大優勝旗を東北にもたらしました。その仙台育英も夏春連覇をかけて出場します。また、昨年のセンバツ優勝校、大阪桐蔭も出場します。どこが優勝するのか、今から楽しみですね!