ブラジル代表であり現在はパリ・サンジェルマン所属のネイマール選手が、2023年3月28日に100万ユーロ(日本円で1億4000万円ほど)をオンラインカジノで負けて失うというニュースがありました。世界中に名前が知られている選手であり、さらにその失った金額の大きさから世界中で話題となりました。
しかし何とそのオンラインカジノで大金を溶かしたことによって、ネイマールがフランス当局から目を付けられているようです。一体どの様な理由で目を付けられているのでしょうか。本記事ではネイマールがオンラインカジノで大金を失った背景や、フランス当局が目を付けている理由などについて解説していきます。
カジノ好きで有名なネイマール
ネイマールはもともとカジノ好きで有名で、定期的にカジノに訪れている様です。ヨーロピアンポーカーツアー(EPT)に参加するほど本格的にポーカーをプレイするようで、他の参加者からプロポーカーへの誘いがあるほどの腕前と言われるほど。
ネイマールはオンラインカジノで遊ぶことも多く、頻繁にTwitchで配信を行っています。
写真 : ネイマールがオンラインカジノのクレイジータイムというゲームをTwitchで配信する様子。
どこのオンラインカジノで、何のゲームをプレイしていた?
この日ネイマールは「Blaze(ブレイズ)」というオンラインカジノで、オンラインポーカーをプレイしていた様です。実はネイマールはこのブレイズというオンラインカジノとスポンサー契約をしており、この大金を失った日はブレイズとのコラボレーションで配信を行っていました。
そう聞くと溶かした100万ユーロもコマーシャルのために用意されたものでないのかと思いますが、詳細は明かされておらず詳しいことは不明です。
しかし2022年の3月時点でネイマールの年俸は4899万6000ユーロ(約65億2536万円)で、本人にとっては1億円などなくなっても大した事無い額だということがわかります。
フランス当局がネイマールをマーク、その理由は?
フランスのメディアであるRMCスポーツによると、ANJと呼ばれる国家賭博局がこの騒動に目を付けている様です。その理由としては、フランス国内ではフランス当局からライセンスを受けていないオンラインカジノをプレイすることは禁止されており、今回ネイマールがプレイしていたブレイズというオンラインカジノはフランスからライセンスを受けていなかったのです。
実際にフランス国内でオンラインカジノをプレイしたかは不明だが、現在ネイマールはフランスのチームであるパリ・サンジェルマンに所属しておりフランスに住んでいることは事実。
また、ライセンスを受けていないオンラインカジノをフランスで宣伝することも禁止されているため、このネイマールの配信がフランス国内での宣伝にあたるほどフランス国民に影響を与えた可能性があるとのことで、ANJは捜査している様です。
日本でのオンラインカジノの状況は?
日本でも最近オンラインカジノについてよく耳にしますが、賭博が禁止な日本ではどの様な扱いになっているのでしょうか。
結論から述べると、日本からオンラインカジノをプレイすることは法律的にグレーゾーンに位置付けられます。現在の日本の法律では、賭博を行ったとして逮捕される場合はプレイヤーと運営側がどちらも日本にいる必要があります。日本で人気になっているオンラインカジノのほとんどが海外で合法的に運営されているため、現在の法律では完全には違法とは言えません。
阿武町で起きた給付金4630万円誤送金事件でも、受け取った人がオンラインカジノでお金を使ったと言いましたが、結果的にそれとは別の「電子計算機使用詐欺罪」という罪に問われているためオンラインカジノをプレイすることでの逮捕は難しいのでしょう。
サッカー選手の吉田麻也さんや、橋本マナミや松井珠理奈などがオンラインカジノ無料版のCMなどに出演しておりますが、これはあくまでも無料版のみの宣伝ということが前提としてあり、実際にお金を賭けてプレーする方とは関係ないという立場をとっている様です。
まとめ
本記事ではネイマールがブレイズというオンラインカジノで100万ユーロ負けたことや、その事をきっかけにフランスの国家賭博局から目を付けられていることについてご紹介いたしました。今回の配信はスポンサーであるブレイズとのコラボレーションの配信だった様ですが、実際に本人のお金が使われたとの噂もあり詳細は不明のままです。フランス当局がさらに詳しく捜査していくと思われますので、今後のネイマールの動向にも注目です。