名捕手といえば、みなさんは誰を思い浮かべますか?
ヤクルトで球界の頭脳と言われた「古田敦也」選手や、横浜や中日で活躍した「谷繫元信」選手。
巨人の主砲として活躍した「阿部慎之助」選手。
⇒阿部慎之助(巨人)の成績は?全盛期がスゴイ!WBCでの活躍も
他にもロッテの「里崎智也」選手などがいますが…
2017年までロッテの監督を務めた『伊東 勤(いとう つとむ)』も、その一人でしょう。
伊東選手は今年までロッテの監督をしていましたが、現役時代はロッテではなく西武の選手としてキャッチャーをしていました。
チームの正捕手として活躍していました。
そんな伊東選手の現役時代に迫り、名捕手の成績や年俸も合わせてみてみましょう!
伊東勤のプロフィール

出典:http://mainichi.jp/
- 名前:伊東 勤(いとう つとむ)
- 出身地:熊本県熊本市
- 生年月日:1962年8月29日
- 身長:181cm
- 体重:84kg
- プロ入り:1981年 ドラフト1位
- 所属球団:西武ライオンズ (1982 – 2003)
- 監督歴:西武ライオンズ (2002 – 2007)
- 千葉ロッテマリーンズ (2013 – 2017)
- デビュー:1982年4月11日
伊東監督といえばやっぱりロッテのイメージが強いと思いますが、伊東監督は現役時代西武に所属し、西武の監督も務めたことがあるんですよ!
現役時代は、西武ライオンズ黄金時代の司令塔として活躍しました。
伊東監督の現役時代のチームメイトは「西口文也」選手や、あの「清原和博」選手、現在西武の監督の「辻発彦」選手などがいました。
すごいですよね~。
西武の黄金期といえば、すごい選手がたくさんいますよね。
伊東監督はその中のメンバーで活躍してたと思うとすごいですね!
そんな伊東監督の現役時代に迫っていきましょう。
伊東勤の現役時代の活躍がスゴイ!開幕戦逆転満塁サヨナラホームラン!
伊東監督は22年間の現役時代を過ごし、西武に所属していました。
伊東監督の現役時代は、打率は悪かったですが勝負強い打撃をしました。
例えば1994年の近鉄の開幕戦のこと。
近鉄の先発は、あの「野茂」選手でした。
4回までに11奪三振。
なんと8回までノーヒットでした。
野茂選手はストレートの伝統のフォークでバサバサ三振を奪いました。
そして9回の先頭バッターは清原選手。
清原選手はライトオーバーのツーベース!
清原選手が野茂選手のノーヒットノーランを阻止しました。
そして満塁の場面で伊東勤選手に回りました。
この試合伊東選手は唯一三振をしていませんでした。
そしてピッチャーは変わり、当時の守護神「赤堀」選手。
伊東選手が打った打球は大きく上がりレフトにあがり・・・なんとスタンドイン!
開幕戦野茂選手のノーヒットノーランを阻止して、なんと最後は満塁逆転サヨナラホームラン!!

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伊東選手すごいですね。
ちなみに当時の中継の実況は、めざましテレビでおなじみ「三宅」さんでした。
この当時はまだスポーツの実況をしていた時ですね。
伊東勤の成績に迫る!伊東監督は西武の正捕手だった!
伊東監督の現役時代は勝負強いバッテイングが魅力だったのは紹介しましたが、他にもすごいところがありますよ。
キャッチャーにはあまり足が速いイメージはないと思いますが、伊東選手は現役時代足が速く捕手としての日本記録である通算134盗塁を記録しています。
1984年には20盗塁を決め、これはパ・リーグの捕手としては最多記録となっています!
今でも俊足の捕手はなかなかいませんので、伊東選手の俊足はすごいですね。
他にも、プロ野球人生22年のうち14度のリーグ優勝、8回の日本一を経験をしています!

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伊東監督は選手として日本シリーズで、セ・リーグ全6球団と対戦しているんです。
ちなみにこれは、現時点ではまだ伊東選手しかいないんですよ。
そのうち、阪神(1985年)と横浜(1998年)を除く4球団から日本一を勝ち取っていたりと、西武にとって伊東選手がどれだけ必要だったかよくわかりますね。
そして捕手としての通算出場試合数2327。
これは歴代3位の記録!
ベストナイン受賞は10回、ゴールデングラブ賞受賞は11回も獲得しています。
伊東選手は名捕手といっていいでしょう!
伊東勤の年俸は?ほかの捕手と比較!
伊東選手は西武の正捕手として、22年間プロ野球選手として過ごしてきました。
伊東選手の最高年俸は、1995年33歳の時の2億円が最高年俸です。
ルーキーの頃はたったの300万円でしたので、大きく年俸があがりましたね。
伊東選手は、高卒ドラフト1位で西武からドラフト指名を受け入団しました。
当時の契約金は5000万円だったそうです。
30歳の時に伊東選手はぴったり1億円の年俸となり、1億円プレイヤーの仲間入りとなります。
その後11年間1億円プレイヤーとして活躍しました。
現役時代の22年間のうち半分の11年間1億円以上もらってたと思うとすごいですね!

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でも伊東選手一人の年俸だとすごさがよく伝わらないと思うので、ここで中日ドラゴンズの現在の監督「森繫和」監督の前任の「谷繫元信」監督の現役時代の年俸と比較して見てみましょう。
谷繁選手の最高年俸は2億500万円。
これがプロ15年目のときのことでした。
ちなみに谷繁選手が1億円プレイヤーになったのは、伊東選手と同じ11年目の1億3000万円でした。
伊東勤は西武の監督だった!?その成績は?
伊東監督は2003年に現役を引退しました。
さきほど紹介したように西武の生え抜き捕手として活躍していました。
引退した2003年も73試合以上に出場。
引退した伊東監督は、なんとそのまま西武の監督に就任します。
2017年のロッテの伊東監督から井口監督への交代と、全く同じパターンですね。
伊東監督は2004年に西武の監督に就任し、さっそく西武をリーグ優勝に導きます。
伊東監督が選手として抜けた穴は、現在楽天に所属する「細川」選手が埋め、他には現在オリックスの「中島裕之」選手がブレイクし、「松井稼頭央」選手や「カブレラ」選手の穴がありましたが関係なくチームを優勝させました。
松井稼頭央選手の詳しい記事はこちら!
⇒松井稼頭央が西武に復帰と話題に!2000安打達成!?当時の西武を振り返る
そしてクライマックスシリーズを制し、日本シリーズに進出。
日本シリーズでも選手たちが実力を発揮し、日本一になりました!
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現役を引退した直後、監督を務めたのは6人(藤田宗一、稲尾和久、長嶋茂雄、広瀬叔功、有藤道世、高橋由伸)いますが、どの監督もリーグ優勝をしたことはありません。
伊東監督はプロ野球界初の快挙となる引退後、即監督就任してリーグ優勝を達成しました。
日本シリーズでは、あの「落合」監督率いる中日を破るなど、監督1年目は十分と言える成績を残しました。
落合博満の詳しい記事はこちら!
⇒落合博満の現役時代の伝説の数々が凄い!全盛期の成績に迫る!
伊東勤がロッテの監督を退任!これまでの成績は?
伊東監督は、2007年に成績不振を理由に西武の監督を解任されます。
その後は解説者として活躍することになります。
しかし2012年。
ロッテの監督を務めることが決まりました。
10月18日に就任記者会見を行い、「日本一を勝ち取れるチームを作る。派手さは不要、守り勝つ野球をやりたい」と意気込みを語りました
。
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伊東監督のロッテ1年目は、5月6月は首位に立ちましたが最終的にはシーズン3位で終えることになりました。
当時はまだ、2016年に引退した「サブロー」選手がいて、6番指名打者として活躍しました。
クライマックスシリーズ、ファーストステージでは、自分の古巣西武を破るも日本シリーズ進出とはならず。
当時はまだ現在ヤクルトに所属する「成瀬」選手がいました。
オフでは「涌井秀章」選手をFAで西武から獲得したり、この年は現在のロッテのエースの「石川歩」選手がドラフトで入団。
またシーズン途中で「デスパイネ」選手も加入しました。
しかし結果はシーズン4位と、クライマックスシリーズに進出することができず悔しいシーズンとなりました。
その後は、チームを2年連続クライマックスシリーズに進出しました。
伊東勤監督の特徴は?少ない戦力を上手に使う
伊東監督は果たして名将なのか?
伊東監督は決して無能というわけではありませんが、と言っても名将ではなかったでしょう。
2017年シーズンは監督が「主砲が欲しい」と言っているのに、フロントは主砲ではなく巧打が持ち味の「サントス」選手を獲得。
結果サントスは日本では思った成績が残せず、今年で日本球界を去ることになりました。
国の代表に選ばれ、WBCにも出場するレベルの選手だっただけに残念です。
伊東監督は2017年、フロントと意思疎通ができないとはっきり言って「最悪」の状態でした。
ロッテの時代の伊東監督は、少ない戦力を上手に使うことが上手でした。
出典:http://ori-hime.blog.jp/
例えば「荻野」選手や「岡田」選手など俊足の選手が多いので、足を絡める機動力野球を中心に戦いました。
先発も「成瀬」選手はFAしてしまいましたし、FAで獲得した「涌井」選手と「石川」選手以外二桁勝利を達成できる安定した投手がおらず、さらにはロッテ時代は和製大砲と呼べる4番を任せられる選手がいませんでした。
しかし、伊東監督はクライマックスシリーズに進出するなど、2017年こそは散々な結果に終わるも安定した成績を出し続けました。
最後にまとめ
伊東勤選手について簡単にまとめると
②1994年、近鉄との開幕戦で野茂選手に8回までノーヒットノーランに抑えられるも、伊東選手が逆転満塁サヨナラホームラン。
③捕手としては珍しい俊足の選手。プロ野球人生22年のうち14度のリーグ優勝、8回の日本一を経験。
④伊東選手の最高年俸は2億円。22年間の野球人生のうち11年間1億円プレイヤーとして活躍した。
伊東選手は現役時代、西武の黄金期を支えた正捕手。
そして、名捕手といっていい素晴らしい結果を残しました。
これからも伊東選手みたいな選手が出てほしいですね!