【徹底調査】WBCで大活躍!初の日系侍ラーズ・ヌートバーとはどんな選手?

【徹底調査】WBCで大活躍!初の日系侍ラーズ・ヌートバーとはどんな選手?

侍ジャパンの優勝で幕を閉じた2023年のワールドベースボールクラシック。侍ジャパン メンバーとして活躍したラーズ・ヌートバー選手は一躍人気者となりましたよね!

今回はラーズ・ヌートバー選手について改めて紹介します!

ラーズ・ヌートバーのプロフィール

  • 名前:ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー
  • 生年月日:1997年9月8日
  • 年齢:25歳(2023年4月現在)
  • 出身地:アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス部エルセグンド

アメリカ人の父と日本人の母を持つメジャーリーガー、ヌートバー選手。そのことからWBCに日本代表として出場する資格を持ち、栗山監督から召集され初の日系侍ジャパン選手となりました。

三人兄弟の末っ子で、兄もかつてメジャー傘下の球団でプレーしていた野球選手でした。父も野球経験があり、ヌートバー選手が野球を始めたのは家族の影響によるものです。

幼い頃から日本代表への憧れを抱いていた

父と母はそれぞれ互いの国へ留学経験があり、その時に仲を深めたことで結婚に至っています。父親は親日家であり、日本語をあまり話せないヌートバー選手にとっても日本は親しみのある国だったのです。

2006年の日米親善高校野球大会の時に、同大会に参加した選手の一部がヌートバー家にホームステイしています。また、ヌートバー選手はボールボーイとして試合に参加、当時高校生の田中将大選手らと写真を撮ってもらうなどの経験をしており、この時の経験からWBCに日本代表として出場することを夢見るようになったとされています。

日本名は「榎田達治」

「たっちゃん」の愛称でも親しまれたヌートバー選手。これはヌートバー選手のミドルネーム「タツジ」にちなんだものです。また、ヌートバー選手の日本名は「榎田達治」。これは丸々祖父から貰った名前のようですよ。

ヌートバー選手の祖父である榎田達治さんは東松山市議会議員を務めたこともある方です。祖父の名前を子供のミドルネームとしてつけるのは、敬意の表れでもあるようです。

ラーズ・ヌートバーの経歴

家族の影響で5歳から野球を始めたヌートバー選手。高校時代は野球の他にアメフトもプレーしており、クォーターバックとしてリーグMVPに輝くほどの大活躍を見せていました。野球とアメフト、どちらでも一流の成績を残していたヌートバー選手ですが、それまでに負っていた怪我の影響などもあり、「より長くプレーできる道を」ということで野球を選んだのですね。

2018年のドラフトでプロ入り

2018年のMLBドラフトで8巡目、全体243位という順位でセントルイスカージナルスから指名されてプロ入りしたヌートバー選手。契約後一年目はA-級の56試合に出場しました。二年目にはA級、A+級、AA級と順調にステップアップ、三球団合計で101試合に出場しましたよ。

しかし2020年はコロナウイルスの流行の影響でマイナーリーグの試合が開催されず、4か月の間、週6日、朝4時起床で航空宇宙企業の肉体労働に従事することに。ヌートバー選手はこの期間について「自分を謙虚にさせ、どれ程野球を愛しているか気づかされた」と語っています。

2021年、初のメジャーデビュー!

2021年シーズンはマイナーリーグ開幕からAAA級でプレー。6月22日にメジャー契約を果たすと、同日に遂にメジャーデビュー!9番ライトでスタメン出場すると、3打数無安打ながらも犠飛を放ち初打点も記録しました。

2021年シーズンのメジャー成績は58試合出場で打率.239、本塁打も5本放ち15打点、2盗塁で出塁率は.317でしたよ。

2022年、高い出塁率を記録

2022年シーズンもメジャーリーグでプレー、前年を大きく超える108試合に出場しました!主にライトで起用され、14本塁打40打点4盗塁を記録。打率は.228と思うような数字にはならなかったものの、出塁率は.340と打率を1割以上も上回る数字になりました。出塁率の他、長打率.448、OPS.788はメジャー平均と比べても上回っている数字で、次シーズン以降の飛躍を期待されていますよ。

選手としての特徴

これまでのメジャーでのプレーで見ると、ヌートバー選手は選球眼に強みを持つ打者ということになります。メジャーリーグの中では打率は高い方とは言えませんが、2022年シーズンは年間で66本のヒットに51個の四球、安打数に迫る四球を選んでいますよ。

打撃面は、引っ張り方向への強い打球が多い、プルヒッターの傾向が見られます。2022年シーズンはホームラン14本と二桁ホームランを記録しており、長打力も魅力の選手ですよ。狙い球を絞ってスイングするタイプとされており、ミスショットが減ればより驚異的な選手となるでしょう。

WBCでも披露した、身体能力を活かした守備が魅力!

2022年シーズンはライト起用が多かったヌートバー選手ですが、レフト、センターも10試合以上守っており、外野は全て守ることが出来ます。WBCでは中国戦、センター前に落ちそうな当たりをダイビングキャッチしたファインプレーが印象深いですが、190㎝の身長、高い身体能力を活かした広い守備範囲が魅力的です。強肩にも定評がありますよ。

明るい性格でベンチを盛り上げる!

WBCの短期間でも侍ジャパンの仲間だけでなく日本中から愛される選手となったヌートバー選手。メジャーでも持ち前の明るさでチームのムードメーカーとして愛されています。今では日本でもお馴染みのペッパーミルパフォーマンスは、メジャーでヌートバー選手が同僚の打撃での活躍を私物のペッパーミルを回してお祝いしたことに起因していますよ。打席に立った際にはファンからの「Noooot!」という声援「ヌーイング」が聞かれ、ファンからの人気の高さも窺えます。

ヌートバー、2023年シーズンは?

世界一の一員となってカージナルスに帰還したヌートバー選手は、現地のファンやチームメイトからもスター選手のような扱いを受けていました。

開幕戦では二番レフトでスタメン出場、ヌートバー選手がメジャーリーグの開幕戦に出場するのは今年が初めてのことでしたよ。乱打戦となった同試合、ヌートバー選手には6打席回り、4打数1安打2四球で3出塁という上々の成績。しかしチームは9回に1点差をひっくり返され、10対9で敗北となりました。

最後に

今回はラーズ・ヌートバー選手について紹介しました。

侍ジャパンのメンバーに選ばれたことで、日本でも一躍人気選手となったヌートバー選手。メジャーリーグでの活躍にも期待したいですね!