2017年ホークスの「甲斐拓也」選手が、捕手の育成選手初となるゴールデングラブ賞とベストナインを獲得しましたよね。
では球界で元祖育成の星と言われた選手は?
巨人の『山口 鉄也(やまぐち てつや)』選手でしょう。
山口選手は巨人の育成選手として支配下登録されたのは初めてではないのですが、その後の活躍は育成出身どうこう関係ないほど素晴らしいものです。
左腕投手としてセットアッパーとして活躍していますが、やっぱりもともと左利きなのでしょうか?
中には巨人の「坂本勇人」選手のように左利きだけど右投右打だったり、西武の「菊池雄星」選手のように元は右利きなのに左投左打だったりと、逆の選手も少数ですが存在しますよね。
山口選手はどっちなのか、気になりますね。
また、現在の山口選手は最多ホールド記録保持者となっています。
これだけホールド稼いだら、名球会入りしてほしいなと個人的には思います。
そんな山口選手の育成から這い上がって、最多ホールド記録保持者となるまでの成績についても合わせて調べてみました。
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山口鉄也のプロフィール
出典:https://japaneseclass.jp/
出身地:神奈川県横浜市神奈川区
生年月日:1983年11月11日
身長:184cm
体重:88kg
プロ入り:2005年育成ドラフト1巡目
デビュー:2007年4月29日
小学生のころ野球を始め、中学生では軟式野球でプレー。
中学3年時に軟式野球の全国大会準決勝までを経験しています。
高校は横浜商業高校に進学し、エースとして神奈川県大会ベスト8に進出しています。
高校野球の神奈川と大阪は本当に激戦区なので、枠が1つというのが辛いところです。
高校卒業後は大学に進学するつもりだったのですが、ダイヤモンドバックスのスカウトの誘いを受け、入団テストを経て何とアメリカへ行くことになったんです!
マイナー契約で這い上がっていきたいところでしたが、ミズーラ・オスプレイで4年プレーするもシングルAにもあがれず帰国することになりました。
帰国後、子供の頃ファンだった横浜と新設したばかりのチームである楽天の入団テストを受けるも残念ながらどちらも不合格。
最後はもう記念受験気分で1番強いところをと、巨人の入団テストを受けたら合格することができたんです。
当時2軍監督だった「吉村禎章」氏が、当時の1軍監督である「原辰徳」氏に推薦したことがきっかけだったとか。
余談ですが、横浜の入団テストの際に偶然取材で球場にいた「佐々木主浩」氏も山口選手の獲得をフロントに進言したそうですが、見送られてしまったそうです。
ここまでの選手になるとは、当時のフロントは獲得を見送ったことを後悔しているかもしれませんね。
2005年ドラフト会議で、育成1巡目に巨人から指名を受け入団することになりました。
山口鉄也は左利き?
山口選手は巨人のブルペンを支える左腕投手ですが、実は箸や筆記は右手でしているって知っていましたか?
実際にお弁当を食べている写真などでは、右手で箸を使っているんです。
じゃあ右利きなのかな?と思いますが…
どうやら山口選手は、元々は左利きのようです。
つまり、箸や筆記は矯正されて右利きになったと考えられます。
何故そうなったのかというと、山口選手のお父さんの意向だったとか。
最初は「字だけは右手で書きなさい」とお父さんに厳しく指導されたようで、その流れで箸も右利きになったんでしょう。
出典:Twitter
実際左利きで字を横書きすると書きにくいですし、ハサミも左利き用はコンビニや100均で右利き用ほど気軽に買えない上に高いですからね。
それと意外と自動改札や自動販売機でもちょっと不便らしいです。
箸や筆記ほど気にならないとは思いますが、確かにキップ入れたりSUICAとかタッチしたり、お金入れるところは右側にありますよね。
その辺を危惧して、左利きの子供を右利きに矯正しようとする親や教師は、今も少なからずいるってことなんでしょう。
しかし野球においては、投手は左投げの方が有利であることから、本来の利き腕でプレーしていたのかもしれません。
投げるのまで右に矯正されなくてよかったですね。
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山口鉄也は名球会入りはできるのか!?
山口選手は2013年、当時記録保持者だった中日の「浅尾拓也」選手の記録を塗り替え、最多ホールド記録保持者となりました。
その後もホールドを記録し続け、2017年シーズン終了後には何と通算273ホールドを記録しているんです。
2008年から2016年まで9年連続で60試合以上登板したそのタフネスっぷりは、もうどう言い表せばいいのかわからないほどですよね。
さすがに2017年はこれまでの勤続疲労が出てしまったようですが、それでも9年連続60試合以上はすごいです。
それだけの記録を残しているなら、そろそろ名球会入りなんかも期待できるんじゃない?と思ったのですが・・・
残念ながら山口選手は現在の規定のままだと名球会入りの資格は、今後どんなにホールドを稼いでもありません。
というのも、名球会には中継ぎ投手の入会資格に関する規定がないからなんです。
出典:Twitter
先発投手は200勝、抑え投手は250セーブと規定があるのですが中継ぎは規定なし。
これは名球会が出来た時に先発完投型の投手が多かったこと、それにより中継ぎは低く見られていたことが関係しているかもしれません。
また、勝ち星とセーブはチームが勝たないとつかないけど、ホールドは負け試合でもつくことも関係している可能性もありますね。
ただ、中継ぎ投手の選手生命を考えると200ホールドか、250ホールドプラス中継ぎタイトルとかで名球会の資格ありにしてあげて欲しいなと思います。
正直、今後200勝投手って投手分業制の現代ではほとんど現れないでしょうからね。
もし中継ぎ投手も入会できるような規定ができれば、山口選手はほぼ間違いなく入会できるでしょう。
山口鉄也のこれまでの成績は?
山口選手は、2005年ドラフト会議の育成1巡目で、巨人より指名を受け支度金300万、年俸240万で契約します。
最初は育成選手の最低保障年俸からのスタートだったんですね。
支配下登録されるまでは、イースタンリーグで2006年には25試合登板、2007年には5試合登板し好投しています。
また、2006年に投球フォームのテコ入れをしたことで、球速がアップするなど着実に力をつけていきます。
2007年4月23日に支配下登録され、29日に1軍デビューを果たします。
これは先に支配下登録された松本哲也選手より先だった為、山口選手が巨人の育成出身者初の1軍デビューとなり、その後初勝利も記録します。
このシーズンは「林昌範」選手の故障により、ただ1人の左の中継ぎとしてブルペンを支えました。
2008年から怒涛の9年連続60試合登板が始まるのですが、2008年は育成選手出身者として初の新人王も受賞します。
2009年には最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、年俸も育成出身として初の1億を突破しているんです。
出典:https://car.watch.impress.co.jp/
2010年は「原辰徳」氏の以降で先発に転向するも、けが人が出たことで中継ぎに再転向しています。
山口選手のキャリアハイは2012年で、育成選手として初の月間MVPの受賞、リーグトップの72試合に登板、最優秀中継ぎのタイトルを獲りました。
しかし何よりすごいのは、この年の山口選手の防御率がなんと0.89!
2012年オフの契約更改では2億4000万円でサインをし、入団時の年俸の100倍になったと話題になっていましたね。
その後も2016年まで60試合以上登板を続け、年俸も3億2000万までアップしましたが、2017年は故障や不振で60試合を大きく下回る18試合の登板で終わってしまいました。
2018年は、ぜひ復活して欲しいですね。
最後にまとめ
いかがでしたか?
山口鉄也選手について簡単にまとめると
②山口選手は元々は左利きで、お父さんにより筆記を右に矯正され箸も右で使うように。投手は左投げが有利なことから本来の利き腕で投げている模様。
③現在山口選手のホールドは273を記録しているが、名球会に中継ぎ投手の規定がないため現時点では入会はできない。
④2005年に入団し2007年に支配下登録、育成初の出場、初勝利、新人王、最優秀中継ぎ、月間MVPなど育成選手出身初の記録を複数持っている。2008年から2016年まで60試合以上登板を果たしている。
といったところでしょうか。
山口選手は、もうベテランの域に入ってきている選手ですが、元祖育成の星として2018年はもう一花咲かせてほしいですね。
またブルペンを支えてくれることを期待しています!
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