「小川直也がプロレス&格闘技引退!柔道界正式復帰へ」
これが2018年6月11日に東京スポーツの記事となり、とうとう小川選手も第一線から身を引くことになってしまいました。
確かに最近ではプロレスや格闘技の試合には出てなかったですよね。
2016年2月16日に「青木真也」選手との試合が現役最後でした。
小川選手といえば、やはりバルセロナオリンピック「銀メダリスト」や、柔道の世界大会優勝といった柔道での輝かしい実績が多くの人に知られていることでしょう。
しかし今回は「柔道王」の小川直也ではなく、プロレスラー『小川 直也(おがわ なおや)』について迫っていきたいと思います。
こちらの世界でも小川選手は柔道に負けず劣らずの足跡を残してくれました。
[quads id=1]
小川直也のプロフィール
出典:http://dx-web.gsj.bz/
本名:小川 直也(おがわ なおや)
ニックネーム:暴走王、キャプテン・ハッスル、
生年月日:1968年3月31日
出身地;東京都杉並区
身長:193cm
体重:115kg
デビュー:1997年4月12日
得意技:STO(スペース・トルネード・オガワ)
全日本柔道選手権優勝7回は、あの世界の「山下泰裕」選手に次ぐ歴代2位の記録です。
そんな小川選手ですが、実は柔道は高校に入ってから始めたそうです。
そして始めて間もない高校3年の時、国体に東京都代表として出場し、優勝しています。
更にそこからメキメキ力をつけ、柔道の世界で頂点まで上り詰めたのですから、まさに天才とはこのことですね。
この天才ぶりはプロレスの世界でも遺憾無く発揮され、デビューからいきなりインパクトのある試合を展開します。
その相手がなんと当時IWGPヘビー級王者であった「橋本真也」選手であります。
これが周囲のひとたちの度肝を抜くことに!
さらには、この橋本真也選手との抗争がプロレス史上歴史に残る名勝負に!
デビュー早々プロレスでも頂点をつかむ勢いでスタートし、多くの爪痕を残すわけですが、これからそのことに迫っていきます。
小川直也は暴走王!? 橋本真也との名勝負
暴走王と呼ばれるようになったのは、橋本真也選手との抗争における第三戦目のことです。
最初の2戦は柔道対プロレスといった様相で小川選手も柔道着を着ていました。
ところが第三戦目は柔道着を着ておらず、身体もシェイプアップし、見た目から何かが違うと誰もが思ったことでしょう。
そこで小川選手はとんでもない行動にでます。
出典:http://miruhon.net/
レスラーの最初の華でもあります入場シーンで、小川選手は橋本選手の入場途中、マイクで「橋本!死ぬ覚悟があるなら、リングに上がって来い!!」と叫び遮ります。
さらに試合では柔道のスタイルからローキックや肘打ちといった打撃のスタイルに!
この展開にいつもと様子が違うと周囲が思いはじめたが「時すでに遅し」もう誰にも小川選手は止められない状態。
完全なプロレスのルールを無視した小川選手の行動に、双方のセコンドを巻き込んだ大乱闘に発展します。
結果は「ノーコンテスト」ここから小川選手の暴走劇がスタートするのです。
ちなみにこの橋本選手との抗争は第5戦まで行われ、小川選手の3勝1敗1引分となり、4戦目と5戦目に関してはニュースステーションのスポーツコーナーで取り上げられたほど!!それぐらい注目度が高かったことがわかりますね。
⇒橋本真也の伝説がスゴイ!強烈エピソードとは?息子・大地に時は来るか?
しかしこの暴走劇、実は柔道王のときから始まっていたような…?
バルセロナオリンピックで日本中が小川の金メダルは確実と言われていたが、銀メダルに終わってしまいます。
その時のインタビューで世間から反感を買うような発言が…「完敗です。すいません。もういいっすか?」
すでに「暴走王」のはじまりですよね。
[quads id=2]
小川直也の影に猪木あり!?
小川直也選手は柔道の現役時代から「柔道がすべてではない」と話し、すべての格闘技を通じ「最も強いものは何か」は永遠のテーマ。
それを追求するために、柔道王「ウィリアム・ルスカ」や、ボクシングの「モハメド・アリ」、空手家の「ウィリー・ウィリアムス」らと対戦し、異種格闘技路線を確立させた「アントニオ猪木」のもとへ弟子入りしたと、当時のスポーツ新聞記事に掲載されています。
確かに柔道もはじめて4年で世界チャンピオンになっています。
格闘技のセンスはズバ抜けているので、期待されるのは当然のことです。
そこで猪木のもとで本格的な格闘技修行に入ります。
このときにUFCのチャンピオン、「ドン・フライ」のところに行ったり、「ヒクソン・グレイシー」の柔術道場に行ったりし、格闘技の基礎を身につけます。
さらには猪木の付き人でもあったので、プロレスラーのノウハウをしっかりと教え込まれたと思われます。
出典:Twitter
プロレスは格闘技だからといって、ただ単に勝つということではダメ!常にストーリーを考えながら行動していくことが大切だと学びます。
だから小川選手の試合はマイクパフォーマンスがあったり、あの有名な3・2・1「ハッスル、ハッスル」があったりと、いろいろなパフォーマンスやドラマが生まれるのですね。
小川選手自身もイノキイズムの伝承者であるという自負があるそうです。
これは真実かどうかわかりませんが、あの橋本選手との抗争劇も実はアントニオ猪木が影で操っていたのではないかと言われています。
小川直也は引退後再び柔道界へ 息子・雄勢の為!?
小川選手の引退は長男・雄勢(ゆうせい)を指導するためと言われています。
出典:https://www.asahi.com/
2018年現在、小川雄勢選手は明治大学に在学しています。
2020年東京オリンピックに標準を合わせてのことですよね。
すでに雄勢選手は東京オリンピック出場も夢ではなく、現実的なものとなるほどの実力をつけてきています。
2017年頃からの実績を挙げてみますと…
- 2017年講道館杯 優勝
- 2017年グランドスラム・東京 優勝
- 2018年全日本選抜柔道体重別選手権大会 優勝
- 2018年全日本選手権 3位
確かに東京オリンピックを狙えるところまできてますね!
ここで父・小川直也が指導者として問題になるのが、「全日本柔道連盟の規定ではプロ格闘技に携わる指導者、選手の参入は認められていない。」とあります。
このようなことから、プロレス・格闘技から引退し、全柔連の指導者登録を目指すことで、自分が成し遂げられなかった「金メダル!」を取りにいく環境づくりをしていくわけです。
神奈川県茅ヶ崎市に2006年4月に「小川道場」を開設しており、柔道をやっていく環境は整っています。
優勢選手も小学校4年生の時にここからスタートさせているのです。
このように確実に一歩づつ前に進んでいっているのがわかりますね。
そして2020年東京オリンピックにて、親子で金メダルを勝ち取ってくれるでしょう。
でも小川直也は「暴走王」これからも世間を騒がせてくれることを期待してしまいます。
最後にまとめ
いかがでしたか?
小川直也選手について簡単にまとめると
②「暴走王」としてのスタイルがプロレスにはまり、レスラーとして世間の注目度も高くなるほどの人気がでます。
③小川直也vs橋本真也 この名勝負の影にアントニオ猪木あり?小川選手は猪木さんに相当な影響を受けています。
④再び柔道界へ復帰するのは、長男・優勢選手と東京オリンピック「金メダル」を目指すため。
といったところでしょうか。
小川選手は、その時々に自分のやりたいことを迷わずにやり遂げてきていると思いませんか?
さらにそこできちんと結果も残しているのです。
小川直也はとても魅力ある生き方をしていますよね。
最後にプロレスラー「澤田敦士」さんのツイッターに興味深いコメントがありました。
小川直也先輩のプロレス人生は橋本真也さんで始まり、最後は「青木真也」選手。
「真也」で始まり「真也」で終わる。
これは絶対になにかしらの意味があるでしょう。