2016年に現役を引退した巨人の代走の選手と言えば、
『鈴木尚広(すずきたかひろ)』選手ですね!
試合終盤に鈴木選手が出てくると1点とれる!勝った!と思わせてくれるくらいでしたね。
相手バッテリーにはすごいプレッシャーがかかったことでしょう。
警戒してても盗塁しかけてきて、しかも成功することのほうが多いんですから。
そんな走塁のスペシャリストの鈴木選手は、足だけで客が呼べると言われていましたが、その足でいくら稼げたんでしょうか?
盗塁含めた成績も気になりますね~。
また、いつ出番があるかわからない代走という立場で、いつ呼ばれてもいいようにと準備が入念であることで知られていました。
トレーニングも非常に過酷だとのことですが、どのようなトレーニングをしていたのでしょうか。
更に今回は、鈴木選手の引退した後の現在についても合わせて調べてみました。
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鈴木尚広のプロフィール
出典:http://m.sponichi.co.jp/
出身地:福島県相馬市
生年月日:1978年4月27日
身長:180cm
体重:78kg
プロ入り:1996年ドラフト4位
デビュー:2002年4月2日
野球は5歳から始めていますが、中学生のころは野球部と陸上部を兼部し中距離を走っていたそうです。
ここで足腰が鍛えられたのではないかと思われますね。
相馬高校では野球部で遊撃手兼投手を務めていましたが、これといった活躍をすることはありませんでした。
しかし、1996年のドラフト会議で巨人から4位指名を受けます。
当時のスカウトの眼力は素晴らしいですね!
鈴木選手を指名リストに加えたのが当時スカウトだった「津末英明」氏でした。
別のマークしている選手を視察する為に福島大会に訪れた時、その選手の試合はまだ始まっておらず、鈴木選手のいた相馬高校が延長にもつれる試合をしていたんです。
そこで鈴木選手はホームランを打ち、それをたまたま見た「津末英明」氏が指名リストに加えドラフト指名につながったとか。
もし延長戦になってなかったら代走のスペシャリストは球界にいなかったかもしれないと思うと、これも縁なんですね。
また、即戦力というよりかは身体能力の高さを評価されての指名だったようです。
鈴木尚広の生涯年俸や通算成績は?
鈴木選手は1996年ドラフト会議で巨人から4位指名を受け、契約金5000万、年俸480万での契約となります。
出典:http://kyosp.blog.jp/
1軍デビューはプロ5年目の2002年なので、それまではずっと2軍で下積みをしていたことになりますね。
怪我をしやすい体質だったというのも、2軍暮らしが長かった原因かもしれません。
その間、当時のコーチだった現横浜DeNA GMの「高田繁」氏や、現日本ハム1軍野手総合コーチの「緒方耕一」氏から走塁技術を学んでいたようです。
他にも右打ちからスイッチヒッターに挑戦したり、怪我がしやすい体であるからスイッチヒッターから左打ちに絞るなど試行錯誤を繰り返します。
また、内野手から外野手に転向するなど1軍目指して様々な可能性を探っていますね。
そんな中、当時の監督の「原辰徳」氏が2002年に監督に就任したことによって代走の切り札として1軍に昇格します。
その後当時二塁を守っていた「仁志敏久」氏が故障したことで、二塁兼外野でスタメンで出場することもありましたが、やはり基本は代走での出場が多いです。
2006年に「脇谷亮太」選手と共に走力重視の1、2番としてスタメン出場したり、2008年に1番に定着したりした時期もあったって知ってましたか?
その後、「松本哲也」選手の台頭などもあり、代走のスペシャリストの地位を確立していくことになります。
プロ生活20年のうち1軍に出場した15年のうち、2桁盗塁しているのは何と13回!
通算盗塁数は228でそのうち代走決めた盗塁が132もあります。
これはNPB記録となっているんです!
通算盗塁成功率は非常に高く.8290という数字を残しています。
200盗塁以上している選手の中では堂々の1位の記録です!
年俸は480万から引退時までには6000万までになりました。
生涯年俸は何と5億2492万円!
半分税金でもすごい金額ですが、これを足で稼いだと思うと驚きです。
引退する選手のニュースにユニフォームを脱ぐとかバットを置くという表現がありますよね。
鈴木選手の場合「そっとスパイクを脱ぐ」と表現されていたのが印象的でした。
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鈴木尚広のトレーニングは過酷!?
鈴木選手はトレーニングのため試合がある日も試合開始の7時間前には球場に来ていたようです。
もちろん他に来てる選手なんていないですよね。
そして2時間ほど体幹トレーニングやストレッチをこなしていました。
18:00試合開始の場合、全体練習は14:30からだったようで、それまでにじっくりやっているという感じですね。
また、そんな鈴木選手のためにダッグアウト裏に人工芝の走路が用意されていたんです。
中継ぎの投手がブルペンで投球練習をしているように、試合終盤に近づくとその走路で走っていたんでしょうね。
また、オフにはスピードスケートの選手だった「清水宏保」氏に弟子入りしたり、中央大陸上部と一緒に練習したりなど様々なトレーニングを取り入れているんです。
出典:http://number.bunshun.jp/
あの代走の一瞬の為にすごい努力ですよね!
他にも持久力を磨く為、オフの間に持久力を上げるために20kmの長距離走を何度か行ったり、仕事で中国へ行った際太極拳を体験したりしています。
トレーニング以外にも非常にストイックな生活をしていたって知っていましたか?
ケガしにくい体にする為に、年俸が低い時代から年俸の半分を費やして個人トレーナーと契約していたという話は有名ですね。
足をケガしないように絶対に短パンをはかず、足が冷えないように家でも靴下は脱がないとか。
食事面では胃が酸化して重くならないように牛乳、牛肉を避け栄養価の高い野菜や果物、嫌いな納豆を食べるようにしていたそうです。
また、体に負担をかけないように飲み物は夏でも冷たいものは飲まないとか。
ベスト体重を維持するために炭水化物の摂取量にも気を配っていたようです。
何か、ある意味修行僧みたいな生活ですね。
それらがすべて組み合わさって代走専門のポジションを確立したのでしょう。
鈴木尚広の現在について
出典:https://bbpost.jp/
鈴木選手は2016年で引退し、すぐにどこかの守備走塁コーチになるかと思いきや、現在はテレビ朝日・日テレジータス・TBSラジオ・BS-TBS・TBSチャンネル・DAZN・AbemaTV等で解説者として仕事をしています。
引退表明のタイミングがちょっと遅かったせいでしょうか。
おそらくはすでに来期のコーチ陣の体制が決まってしまった後で声がかからなかったのでしょう。
引退後即コーチではなく解説者として球団の外から見るのも経験になるし、今は解説者でいいんじゃないでしょうか。
高校野球やプロサッカーのように何かライセンス制度でもあれば引退後即コーチ、監督なんてならずに済むと個人的には思いますけどね。
プライベートの面では2013年から離婚協議が始まり、警察沙汰や別居を経て2015年3月からは裁判所を介した離婚調停中とちょっと大変なことになっていますね。
金銭面でお互いの主張が隔たったままなのが原因のようですが、2017年現在離婚が成立したというニュースはないのでまだ続いているのかもしれません。
子煩悩で、ベストファーザー賞まで受賞した鈴木選手がまさか泥沼離婚の当事者になるとは驚きです。
いつかどこかの球団で守備走塁コーチに就任するまでには、プライベートも落ち着くといいなと思います。
どこかといっても巨人一筋20年の選手なので、おそらく巨人が声をかけるような気はしますけどね。
最後にまとめ
いかがでしたか?
鈴木尚広選手について簡単にまとめると
②プロ20年、1軍出場15年で通算盗塁数228、そのうち代走での盗塁が132、通算盗塁成功率は.8290。年俸は480万スタートで最後は6000万、生涯年俸は5億2492万円!
③試合の7時間前に球場入りしトレーニングをしたり、オフにはスピードスケートの清水宏保氏や中央大学陸上部と一緒に練習したりして身体能力を高めていた。
④現在はテレビ朝日・日テレジータス・TBSラジオ・BS-TBS・TBSチャンネル・DAZN・AbemaTV等で解説者をしている。プライベートでは離婚調停が終わった気配はなし。
といったところでしょうか。
いつか鈴木選手が育てた、新たな代走のスペシャリストの出現があればいいなと期待しています!
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